看護師の仕事

看護師になるには学校の国家試験合格率を気にするより卒業できるかが鍵

看護師になるには、学校の国家試験合格率が高いところを選んだ方がいいよね?

そう思って調べちゃいますよね。学校選びも気になるところです。

看護師歴20年以上のわたしですが、学生さんにも接することも多かったです。

看護師になるには、その学校の国家試験合格率を気にするよりも、看護学校を卒業できるかの方が大きいと思います。

看護師になりたいけど学校選びに迷っているとか、近所の学校で大丈夫かしら?など迷っている人の参考になったら嬉しいです。

看護師になるには国家試験合格率より学校を卒業できるかが鍵ってどういうこと?

看護学校の国家試験合格率は全体的に高いですね。それでも学校により少しバラつきはあるようです。

でも、その合格率はそんなに気にすることはないと思います。

どちらかというと、学校のカリキュラムをしっかりこなして卒業できるかが大切なんです。

看護師の国家試験合格率が90%以上の理由

令和3年にあったの国家試験の合格率は90.4%。
試験を受けた100人中90人が看護師になれたのですね。

なんでこんなに国家試験の合格率は高いのでしょうか?

看護師って、意外に簡単になれるんじゃないの?って思えますよね。

国家試験、どうしてこんなに合格率が高いかというと、

人手不足

看護師はいつでも人手不足です。
 
 
免許を取っても辞めてしまう人が多いのです。
 
 
結婚や出産で辞めてしまったり、体力的に大変になって辞めてしまう人もいます。

高齢者社会突入

ますます高齢者の割合が増えていきますよね。
介護も、高齢者を援助する看護師もこれからますます求められます。

ずっと人手不足の看護師。
ますますニーズが増えていきますね。

国家試験を受ける前にすでにふるいに掛けられている

じゃ、なりたい人はみんな看護師にしてしまえ!っていうと、それも怖いですよね。

やっぱり命に関わる仕事です。

誰でも簡単になれるようだと、病院に行って例えば採血一つしてもらうのも勇気がいります。

 
 

じゃ、ふるいにかけられるって、
どういう意味なの?

kazu
kazu
ちょっと心配になっちゃいますね。

看護学校を卒業するのが大変って意味なんだけど、

では何が大変なの?って思いますよね

 

 
わたしもやっとの思いで卒業した看護学校。
何が大変だったかをお伝えします。

看護学校を卒業するのが大変な理由

看護学校は卒業するのが大変なんです。

看護学校の卒業式のあと、みんなでナースキャップを空高く放り投げたのは今でも覚えています。

やったー!! やっと卒業!!!

よく頑張った!!
 

 
あの解放感といったらありませんでした。

看護学校の大変その1.実習がとにかく大変

校内での授業は、ときにみんなでガヤガヤして受けたり。
クラスの子と授業を抜け出してディズニーランドへ行ったのは秘密です。笑

夕方までみっちり授業があるけど一般の学生とあまり変わりないかなとは思います。

でも実習がとにかく大変です。実習のなにが大変かというと、

毎日の課題が多い

実習でも患者さんを受け持たせていただきます。

毎日の振り返りや、患者さんの病気、内服薬などについても調べます。
患者さんが検査を受けるとなると検査についても勉強が必要です。
提出物も多く、毎日てんてこ舞い。

実習は基本的に予習していないと実習させてもらえないので調べ物がとにかく多かったです。

寝れない

実習中は、宿題も多いので睡眠時間をけずることになります。

徹夜で実習に行く人もいました。
わたしは平均で5時間は寝ていました。けっこう寝ていた方だと思います。

今ならそんな生活できません。笑

でも睡眠不足は若さで乗り越えられます!

看護師さんが怖い

看護師さんが怖いのです。
なぜでしょう?怖いのです。

ミスができない仕事なのもありますが怖い看護師さんが多かったです。

なんでそんなに機嫌が悪いの?ってくらいの看護師さんもいます。^^;

「○○病棟の○○さん、すっごい怖いよ」って話は学生同士で一番盛り上がります。

優しい看護師さんもいます。もう天使に見えます。

緊張の連続

病院って雰囲気が特殊なんです。
亡くなる患者さんもいるし、退院していく患者さんもいる。

やっぱり命に関わる場所だからでしょうね。
看護師さんや医師が働いている緊張感のある職場。
緊張感がハンパないんですね。

看護学校の大変その2.看護教員が独特な人が多い

学校の看護教員。
クセが強く独特な人が多かったです。

その教員と合う合わないも出てきます。

わたしはどうしても合わない教員がいて、本当に泣きました。
一度再実習にもなりました。

今でも、なぜあんなにはまったのかよく分かりません。笑

看護学校の大変その3.実習とテストが重なり時間がない

実習で忙しくても、テストもあります。
テスト勉強と実習を両立することになるのですが、時間がなくて大変でした。
若さと勢いでできたと思います。

看護学校の大変その4.同世代との密な関係

わたしは寮生活でした。
24時間、生活を共にしていました。
だからこそ助けられた部分と、人間関係が苦手な場合は大変なこともありますね。

寮生活がいやで一人暮らしをする子もしました。

 

国家資格を受ける前にふるいに掛けられている

国家資格を受ける前に、まず学校を辞めていく子がいます。
わたしは学年84人(くらい)で2、3人が辞めたと思います。
合わないと思った子、ツライと思った子、それぞれ。

反対に、留年してきて同じ学年になった人もいました。

学校の卒業見込みがないと国家試験が受けられません。

なので、国家試験にたどり着くまでにふるいに掛けられていると考えていいかなと思います。

看護学校により国家試験の受験者数が学校によって違いますね。
もし2名受験して合格したのが1名だったら、合格率は50%。

看護学校は学校により人数が違うので、合格率のとらえ方も違ってきますね。
 

 
なので看護学校の合格率を気にするよりも、看護学校を卒業するぞ!という意気込みの方が大切かなと思います。

仲間と乗り越えながら

わたしは学校の寮に入ったので、みんなと一緒だったから耐えられたのかもしれません。

もともとは集団生活は苦手なんだけれど、このツライ状況は、1人では乗り越えなれなかったと思います。

寮生活は門限が9時だったので、夜遊びはそんなにできないんだけれども、

遊びたいお年頃でもあったので、

お友達にこっそり門の鍵を開けてもらったり、

有刺鉄線を乗り越えて寮に帰ってくる強者も。笑

そんな日々も良かったなと思います。

同じ目標に進んでいく仲間は、目的を達成するにはなくてはならなかったと思います。

まとめ

看護師の国家試験合格率を気にするよりは、看護学校を無事に卒業できるかが鍵ですね。

看護師になるのは簡単と思いがちですが、こんな部分があるということをお伝えしました。