深キョンが適応障害を公表して休養していますね。
金城武と共演したTVドラマ「神様、もう少しだけ」では、初々しい演技の中にも意志の強さを感じる目がとても印象的でした。
最近では当時の印象とはだいぶ変わり、ほんわかと優しい、ソフトな印象になりましたね。
お仕事もCMや映画など幅広く、売れっ子ですから忙しかったと思いますが、今回の適応障害公表。
深キョンの公表でクローズアップされた適応障害
今回の深キョンの休業発表でクローズアップされた適応障害ですが、
日常生活の中で起こった出来事や環境に対してうまく対処できず、心身に様々な症状が現れて社会生活に支障をきたす状態をいいます。ストレスの原因が明確であることが定義上重要となります。
症状はゆううつな気分、不安感、頭痛、不眠など、人によって様々ですが、仕事や学業などを続けたり、対人関係や社会生活を続けることに問題のある状態となります。これらは一般的には正常な人にも現れる症状ですが、適応障害の場合はそれを超えた過敏な状態となります。
治療にはまず原因となっているストレスを軽減し、心理的に回復させることが必要です。
昨年の春から体調を崩しがちだったとのことで、これまで頑張ってきたことが少しずつ大きなストレスになってきていたんですね。
精神的にも身体的にも辛い状況になる人は、これまでの人生経験がある大人でも直面することがあります。
コロナでこれまで感じたことのないストレスにさらされて生活しているのも無関係ではないと思います。
深キョンの今回の件で、学校へ行けない、不登校の子ども達との共通点が多いというふうに思います。
不登校の子どもに現れる症状
小学生の我が子は昨年から学校に行けなくなりました。
コロナが蔓延し、学校も休校になったりとペースが乱れたことも、多くの原因の中の一因だとは思います。
わたしの周囲でも、不登校だったり、休みがちになっているお子さんがいます。
・朝になるとお腹が痛い
・朝になると微熱が出る
・朝になると頭痛がする
・身体がしんどくなる
・頑張って登校したら嘔吐した
・登校中に吐き気がひどくなる
・帰宅してからぐったりして寝込む
・学校に行こうとするのに身体が動かない
わたしの子どもや、リアルで知っているお子さんに現れた症状です。
もちろん、表情は暗く辛そうです。我が子は泣いたりもしました。
学校に行かず、家で過ごしているからと言って、幸せそうではありません。
学校に行かないといけないと思っているのに、行けない自分を責めているからです。
でも行けないのです。
適応障害は出来事や環境で起こったことに上手く対応できなくなり症状があらわれます。そしてその原因から離れて休むことが必要だと言われています。
不登校というのは甘えである。
そう思われる場合があります。
色んな感情があるので、こういうふうに思っている人がいるのも否定はしません。
でも、不登校は甘えであると、本来は子どもを援助する立場の人にも、そんな考えの人がいるんですね。
今回の深キョンの適応障害、ストレスから離れてゆっくり休むことで回復していくそうです。
わたしの子どもも、まさしく同じで、ストレスを受けた学校から離れることで、元気を取り戻してきました。
心の回復に1年かかりました
我が子は1年、学校を休んでいます。
最近になってようやく、心に元気が出てきたことが分かります。
ちょっとした冗談に笑ったり、
おちゃらけてみたり。
一番回復したと実感するのは、わたしが子どもと会話する時、あんなに神経を使って言葉を選んできたのが、言葉を選ばなくなって良くなったことです。
不登校の子ども達が不登校になる原因はそれぞれ違います。
原因を取り除けば再登校できる子どももいますが、そういう場合は少ないようです。
だいたいは、いくつかの要素が重なって、時間をかけて蓄積していって不登校という形で現れます。
子ども一人一人で不登校になる原因は違います。
ダメージの差も一人一人でかなり違うと思います。
我が子の場合は、なんやかんやと心が回復するのに1年かかっています。
不登校に至るまでの精神的なダメージがかなり大きかったのだと感じます。
深キョンの休養に対しての世間が優しかったのが嬉しかった
深キョンはファンも抱え、仕事も予定が入っていたでしょうから、お休みするのにはとても勇気が必要だったと思います。
また適応障害という診断名を公表したことも、今後も芸能界で活動するならば、公表するかどうかもためらったと思います。
わたしは今回の深キョンがお休みした時に、世間の皆さんがとても優しかったのが嬉しかったです。
ゆっくり休んで良くなって。
仕事のことはいったん忘れて、ゆっくり元気になってね。
そんな優しい言葉があふれていました。
そんな優しい言葉をかけてあげられる世の中が、とても嬉しかったのです。
不登校に子どもへの理解はまだまだだと感じます
我が子が不登校になって早い段階で、適応指導教室を紹介されました。
適応指導教室とは、その子に合わせてゆっくりと勉強を教えてくれたりする場所です。
わたしだけで見学に行きました。小さな小さな教室という感じでした。学校に行くために、学校に適応するために指導する教室です。
正直、そこに行けるくらいなら、学校を不登校にはならなかった、と思いました。
本来なら、ストレスの原因から離れて、心の傷を癒してゆっくり休養するのが必要な時間です。
でも、そこまで理解することは、学校には難しかったようです。
まずは心の回復が一番。この大事なことが理解されていないと感じました。
辛くても学校に行ってる子どもさんもいるでしょう。
だから甘えだって言いたくなる気持ちも分かります。
でも、行こうと思っているのに吐いてしまう、
我が子のように学校に行こうとすると熱が出てしまう、身体が動かなくなってしまう。
そんな反応が出るくらいに精神的なダメージを受けている子ども達がいる事実を知って欲しいと思います。
我が子が不登校になって苦しかったこと
我が子が不登校になって、何に困ったか、何が苦しかったか、なのですが、
不登校というものは遠い話だと思っていた
え?不登校?何ですか?それ。
と、思っていたのです。
フリースクールというものがありますが、フリースクールという言葉さえ、全く知りませんでした。
なので当然、我が子が不登校になるなんて、夢にも思っていませんでした。
学校に行ってない子ども=正直、ちょっと理解できない
そんなふうにさえ、思っていたのです。
そんなふうに思っていたので、我が家にそんなことが起きるなんて、1ミリも想像していませんでした。
きっと、一番は、本人もそうなのだと思います。
それまでお友達の中で遊ぶのが普通で、お友達も多かったので、信じられませんでした。
不登校が少数派すぎて誤解される時がある
不登校は少数派です。
以前のわたしがそうであったように、不登校の子どもは、何か大きな問題を抱えた子ども、と思われがちです。
でも、そんなことはなかったのです。
深キョンの適応障害のように、どの子どもだってそうなる可能性はある、という身近なものです。
そして、人間ですから、十人十色。
学校という場所が辛く感じる子ともがいてもおかしくありません。
不登校の子ども達の本当の気持ちが、理解される世の中になればいいのに・・・そう思います。
いえ、不登校の子どもの本当の気持ちなんて、本人さえ分からないかもしれません。
「不登校になってしまう子ども達がいる、色んな人がいるんだから、それは当然だよね」
・・・そんな世の中になればいいのに、と思います。
少数派にも優しい世の中になればいいな、と思います。
色んな選択をする子ども達が生きやすい世の中になりますように
不登校の子ども達は、病院で適応障害と診断される場合もあります。
でも我が子のように、他人とは会いたくない、受診なんてできない状況のお子さんが数多くいるということを知ってもらえたらと思います。
不登校の子どもが苦しんでいること
我が子は、ずいぶん、こころは回復したと思います。
それでも、学校へは行けないだろうと思います。
そんな我が子が苦しいのは、
学校に行かないといけないのに、行けないこと、です。
もっともっと、自由に選択できる学び方、子どもの育つ場所、育つ方法が、その子に合った選択ができる世の中になれば、例え、学校に行けなくても、「大丈夫」と思えて前向きに生きていけるのに、と思います。
学校に行くのもツライ、だけど、学校に行かないのもツライ。
そんな現在から、
学校に行くのはツライ、じゃあ、ここがいいね。
そんな未来が早くきたらいいのに、と思います。
少し前に深キョンの復活予定が水面下で決まっているような記事がありましたね。
・・・ゆっくり休ませてあげたらいいのに・・・
そんなふうにも思いました。
無理をせず、ゆっくり元気になってまた癒しの笑顔が見れたらいいなと思います。
そして、世間の皆さんが深キョンのことを温かい目で見ているように、不登校の子ども達にも温かい目で見てもらえたら嬉しいなと思います。