看護師の仕事

同僚の共感、傾聴力の効果を実感し必要性を痛感した看護師の話

看護師という仕事柄、傾聴することがとても大事なことだと知ってはいました。

でも実際に自分が傾聴されることがあり、傾聴って、こんなに偉大な力があるんだと実感し、自分も傾聴力を高めたいと思ったきっかけをお話します。

傾聴の必要性:傾聴力に救われた経験

あまりトラブルになることに直面しないわたしがママ友Aとまさかのトラブルになりました。

ママ友Aとのトラブル

子供同士が仲が良かったことで感じの良いと思っていたママ友Aがいました。彼女の誘いで家族ぐるみでお出かけもしたこともありました。

あるとき、ママ友Aとトラブルがありました。するとその夫からも電話が掛かってきて、身に覚えのない言いがかりをつけられ、あまりの言われように電話口でケンカになりました。

ちょうど仕事場の昼休み中のことでした。

自分で言うのも何ですが、ふだん穏やかなわたしが扉の向こうで声を荒げていたので、同僚看護師たちは何事かと思ったようです。

一方的なあまりの言われようで、ことの流れを同僚たちに話しました。

そのときの同僚が、まさに傾聴と共感をしてくれたのです。

私がことの始まりから話してみると、わたし以上に「信じられない!」と怒りの感情さえ共感してくれました。

わたしの怒りの気持ちよりも同僚の怒りの気持ちの方が強いのではないかと思われるほどでした。

わたしの怒り混じりの話をうんうんと寄り添って聞いてくれ

「信じられない!!」と怒りの気持ちを共感してくれた

自分の気持ちを話さなかったら、夫婦2人から攻撃されたわたしは、もしかしたら、わたしがオカシイの?と思ったかもしれません。

でも話を傾聴、しかも共感してもらえて、わたしは、自分は間違っていない、と思うことができました。

傾聴・共感されて得られること

安心感が得られる

感情が落ち着く

気持ちの整理ができる

冷静に対処できる

わたしは、自分の悩みなど、人に話すことはあまりしない人間でした。でもこの時の傾聴と共感のおかげで、その後にどう動くべきか考えることができました。

傾聴・共感されて安心感が得られる

イヤな経験をすると、「なんでこんな目に合わなきゃいけないの?」って気持ちになりますよね。ましてや1対1でなければなおさらです。

でも気持ちをとことん聞いてもらえたことで、こんなイヤな気持ちを抱いているわたしでも受け入れてもらえたという安心を得ることができました。

もし聞いている相手から「あなたが間違ってるんじゃない?」などと言われたら、わたしの怒りの気持ちは収まらず、分かってもらえない悔しさと悲しみで孤立した気持ちになったでしょう。

傾聴・共感されて感情が落ち着く

わたしは自分のこころの中の怒りを共感されて、だんだんと怒りの感情が落ち着いてくるのを感じました。こんなことをされたら怒るのは、わたしだけじゃないって思えたからです。

もし、ここで傾聴と共感をしてもらえなかったら、どうしてわたしがこんな目に合わないといけないの!?という怒りの気持ちのやり場がなくなり、こころの中がその夫婦に対する怒りの気持ちに占領されて、とてもイヤな日々を過ごしたでしょう。

傾聴・共感されて気持ちの整理ができる

わたしの気持ちを聞いてくれ、寄り添ってもらえたことで、自分の気持ちがとても落ち着き、そしてだんだんとこのイヤな状況から早く抜け出せる方法はどうしたらいい?と建設的に考えることができたのです。

具体的には

・今後も関わらないといけない相手であること

・仲がよい子供同士には影響させたくない

・怒りの感情をもったままでは過ごしたくない

こうするにはどうしたらいいかを考えるまで冷静になれたのです。

傾聴・共感され冷静に対処ができる

関係を断ち切っていいのなら、そうしたかったです。でも、そういうわけにはいかない相手でした。

謝罪はしてもらいたい、でも相手の非ばかりを責めても関係修復にはならないと思いました。

歩み寄るためにわたしの非は何だったっか?を考えました。

気持ちが落ち着いてきたわたしは、その日のうちにママ友Aを呼び出しました。事実でもないことをあなたのウソであなたの夫から理不尽に言われ傷ついていると話し謝罪されました。翌日にはAの夫に電話し、わたしの売り言葉に買い言葉のようになってしまった態度を謝罪。するとAの夫からも勢いで言ってしまった、申しわけないと謝罪を受けました。

そして、この件は子供には知らせず、もうなかったことにしましょう、今まで通りの関係でお願いしたいと話しました。

わたしはこの件は自分の主人にも話していません。なぜなら主人に話したら、怒りのあまりママ友A宅にでも乗り込んで行ってしまうのでは、と思ったからです。

そうすると隠したくても子供たちに影響するでしょう。そうしたくなかったのです。

同僚たちから、最後にはわたしにも非があったと歩み寄ったことで、「えらすぎる!」と褒めてもらえたのですが、ぜんぜん偉い人間ではないのです。

本当に本当に、同僚がわたしの気持ちをうんうんとスポンジのように吸い上げてくれたから、気持ちの整理ができ冷静に対処できたのです。もしそれがなかったら、怒りのままに主人に話してしまい、怒り狂う主人が目にうかびます。笑 そうすると、こじれにこじれていたでしょう。

これは全部、傾聴と共感をしてもらえて、わたしが思う最善の道をとれたと思うのです。

本当によかったと思っています。

同僚には感謝の気持ちでいっぱいなのと、傾聴と共感の力を実感したできごとです。

傾聴・共感されて、最善の方法を選ぶことができる

傾聴と共感されるこどで、自分の気持ちが落ち着いて冷静になれました。

そして、この状況で、どうしたらいいのか?を冷静に考えることができました。

同僚に話した時、アドバイスが欲しかったのではありません。

アドバイスされていたら、自分の感情の整理がなかなかできなかったかもしれません。

ただただ話をうんうんと聞いてもらえた、共感してもらえたことで、わたしは怒りの感情から抜け出せ、どう対処するのがいいのかを考えることができました。

傾聴と共感の力をまざまざと経験し救われた体験です。

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