この30年くらいでも看護師の服装に変化が出てきました。
どんなふうに変わってきたのかな?
看護師の服装、よーく見ると色んなタイプがありますね。
乙女心としては、可愛い服を身につけたいけど、どんな種類があるの?
タイプや色の違いは何?
そんな疑問にお答えします。
30年くらい前の看護師の服装
わたしが看護師になった30年くらい前は、
看護師の服装って、選べるような種類はなかったと思います。
真っ白ワンピ
まさに「ナイチンゲール」の本に出てくるような、
まさにこんな感じ。
白ワンピにナースキャップ、白ストッキング。
白ストッキングがよく親指から伝線入って、
そのつど捨ててたらお金かかるから、
洗って、今度は後ろ前で反対に履いたりして。汗
白ワンピの首元の襟の形も、丸い襟はあんまりなくって、
かくかくっと尖がった襟が多かったから
可愛さにちょっと欠けてる感じかな。
なくなったナースキャップ
看護師の象徴のようなナースキャップ。
わたしは好きだったんですけどね。
なんとなく顔がパッとしなくても
ナースキャップをかぶるとそれなりに見える気がして。笑
長い髪も、一か所結んで、
くるくるっと丸めてしまえば、
キャップの袋部分に入れられて便利だったし、
真っ白なピンで頭に3カ所とめてましたね。
なんで3カ所なんでしょう?
3本の白ヘアピンで3カ所留めの人がほとんどだったような・・・
キャップの前と頭頂部近くを(しかも少し右か左寄り)1カ所
後頭部で左右に一か所ずつ
白ピンも売ってたけど、そういえばもうあまり見ないですね。
看護師以外では需要なさそう白ヘアピン・・・
組み立てた(折るだけ)ナースキャップを留めるナースピンも
気に入った物を使ってオシャレしたりね。
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ナースキャップが無くなったのは、
・洗えないから衛生的に問題
・カーテンとか点滴台とかに引っ掛かって邪魔
こんな理由でしたね。
1990年過ぎころからナースキャップ廃止が定着した気がします。
看護師長からナースキャッっプ廃止する方向、と説明を受けた時、
胸中、複雑でしたなぁ・・・
それまでは男性ナースがとても少なかったから、
キャップ廃止するのは男性ナースが増えるいいタイミングだったのだと思います。
いまの看護師の服装で多いパンツスタイル
いま、上下で別れた服装の看護師が多いですね。
ワンピースではなくパンツスタイル。
でも、パンツを履きたくなるのは、看護師の仕事を理解してもらうと納得できると思います。
看護師がパンツを履きたくなる理由
・患者さんの移動など、介助が多い
・ストッキングを履かなくてすむ
・ムダ毛処理をさぼっても大丈夫
・弾性ストッキングが履ける
患者さんの移動など、介助が多い
特に病棟や施設勤務だと患者さんの介助が多いですね。
わたしは仕事中はワンピ派だったのですが、
看護師って、じつはガニ股で踏ん張らないといけない場面が多い。
例えばベットから車椅子へ患者さんが移るのを手伝う時、
自分で動ける人ばかりではないですね。
看護師よりうんと大きい患者さんを
絶対に落としてはならない使命感に燃えている
当然、患者さんに密着、ガニ股で踏ん張る。
そんな場面が大変多いのです。
(ボディメカニクスを使うため、というのもあります)
あと、病院によりNGかもしれませんが、
患者さんをベットからストレッチャーなどへ移動を介助する時、
ベットに片ヒザのせて踏ん張る時もあって。
こんな時、ワンピだと心許ないですよね。
ストッキングを履かなくてすむ
いまでは、白ストッキングじゃなく、肌色ストッキングも多く見られるようになりましたね。
ワンピだとヒザ下が出ちゃうわけですから、
選択としてハイソックスかストッキング。
ストッキングって、意外にお腹のゴムがきついし
伝線入ってるとみっともないし、
踏ん張って仕事するから、伝線も多いし。
ハイソックスだとヒザがチラチラ見えて
長さ的に微妙~
そんなこと考えるのも面倒だし、
パンツにしちゃえって気持ちにもなります。
ムダ毛処理をさぼっても大丈夫
乙女心としては、
ヒザ下のムダ毛処理、気になりますよね。
でも忙しい仕事で、
その勤務に合わせて、いちいちムダ毛処理なんか
やってらんなーーい のです。
お肌の乾燥も気になりますし。
パンツなら安心。ふふふ
弾性ストッキングが履ける
看護師って、立ちっぱなしの仕事。
けっこう、むくむんですよ。足。
弾性ストッキングを履いてる人、多いです。
看護師の服装の種類
こんな感じでパンツスタイルも定着してきた看護師の服装ですけど、
看護師の服装は
・パンツスタイル
・ワンピース
・コートタイプ
があります。
パンツスタイルの時、上着の種類で呼び方が違うのはご存知ですか?
ケーシー型
ちょっと立ち襟で、片方の肩にボタンが付いてるタイプ。
昔、医師がよく来ていたタイプです。
シンプルなので男性看護師など着る場合が多いですし、
かっこいい感じですね。
1960年代にアメリカで流行したTVドラマ『ベン・ケーシー』の主人公が着ていたことが名前の由来だそう。
スクラブ型
スクラブ型とは首元がv字に開いているタイプ。
今は病院でもスクラブ型を着ている看護師は多いですが、以前はオペ室の医師や看護師が来ていることが多く、病棟看護師はあまり着用していなかったですね。
今は、シンプルで、前屈みになった時にもチラ見えしないような工夫がされているようです。
ウエアに付着したウイルスや細菌から守ってくれるストレッチスクラブ
シンプルで、上から被って着るのですね。
ワンピース型
定番のワンピ型。
前でジッパーで開くタイプと、
ボタンのタイプがあります。
身体のラインに沿うようにAラインですが、
物によりそのラインが変わります。
可愛いデザインを探して
仕事のモチベーションアップにしていた同僚もいました。
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上下のスパレートタイプもワンピも、
首元の襟はいろんなタイプがありますね。
端っこが丸くカットされてて、
カットの具合もそれぞれ違うし、
ボタンで留めるタイプもあったり。
コートタイプ
白色の前開きの羽織るコートですね。
病院だとコートタイプを着る看護師はほとんどいないんじゃないかな?
主に医師や検査技師などが着ることが多いと思います。
看護師は検診業務の場合や
問診業務などをする時に着る場合がありますね。
私服の上から羽織る感じです。
わたしも派遣で検診での仕事をする時は、このコートタイプを着ていました。
看護師の服の色の違いはなに?
では、最近ではカラフルな色も出てきましたね。
白以外にも、ピンク、水色、黄緑色などもあります。
訪問看護では濃いピンクやネイビー、オレンジなど病院では避ける傾向だった
濃いカラーの服装を採用しているところが増えてきました。
では、病院など色の違いはなに?ってことですが、
色による意味はない。
あるとしたら、その病院で取り決めしているかもしれません。
わたしが大学病院で働いていた頃は、
看護師は白、看護助手が水色でしたね。
そんなふうに区別している病院や施設等もあるかもしれません。
病院からユニフォームを配給になるとは思いますが、
自分で準備したい場合は、
職場の規定を知ってからの方がいいですね。
もともと、看護師の服装に白色が使われていたのは、
・清潔感を与える
・汚れがすぐに分かる
・伝統だから
というような理由で使われていたと思うのですが、
小児科なんかではピンク色の服装の看護師がいるように、
白色って
味気ない感じしますよね。
怖い、とか。
病院って、無機質な印象で、
堅く、冷たいイメージになりがち。
患者さんにとって、ただでさえ緊張する空間。
真っ白より、少し色付いてる方が緊張を和らげる効果があるように思うので、
いろんな色の服装が出てきたのは嬉しいです。
ナースシューズの変化
ナースシューズも変わりましたね。
ナースシューズといったら、
指先が開いてるサンダルタイプが多かったのですが、
最近ではスニーカータイプが多いですね。
靴を脱いだりが頻繁にある職場は
クロックスタイプなどもアリです。
看護師の足は
・ベット移動時にベットに踏まれる危険
・複数で介助に入った時に看護師同士で踏んでしまう危険 ^^;
・注射針など、危険物が落下してくる危険
看護師の足元は危険だらけ。
サンダルタイプから足元を守るスニーカータイプへと移り変わったのは納得です。
まとめ
30年という間でも看護師の服装は変わってきましたね。
患者さんにも優しく、それでいて看護師のモチベーションが上がったり、
動きやすく、蒸れにくいスタイルにどんどん変わっていったらいいな、と思います。