看護師の何が大変なのか、その原点について感じたことをお話したいと思います。
看護師の大変なことはやっぱり命に関わるから
命に関わるから大変。これが一番な気がします。
命に関わるから、患者はもちろん、患者の家族にも真剣に関わらないといけないですよね。
やり直して大丈夫なこともあるでしょうが、医療の場では、間違ったからやり直す、ではいけないことがとてもたくさんあります。
やっぱり命に関わるから。
行動一つで危険にさらす可能性がある。そうなると、一つ一つの行動も慎重に、確実にやらないといけない。そのプレッシャーがハンパないのです。
看護師の大変なことのひとつに勉強
看護師の勉強もたいへんです。でもなぜ大変かって、命に関わるからですよね。
見るとやるでは大違い、って言葉がありますが、勉強してはいても経験がなかったら、ぶっつけ本番でやらないといけない場面もあります。すんごいプレッシャーです。
わたしが初めて携帯用の酸素ボンベの交換をしたのは訪問看護を始めてからでした。明日、受診で携帯用酸素を使うとのことで残量を確認したら残量が足りず、交換することになりました。手順などももちろん勉強していましたが、たった一人での訪問で初めてのことをやらないといけないプレッシャーはハンパないです。ご本人や家族の前では余裕なふりをしながら、でも内心、ちゃんと正しく交換できたかな、大丈夫かな、とても不安でした。もちろん交換後に酸素が出ることも確認しましたが、でも、もし万がいち、何かあったらどうしよう。そんな気持ちでした。
命に関わるからです。
また薬や治療方法もどんどん新しく変わっていきます。命を救うために色んな人の力が注がれているから当たり前と言えば当たり前ですが、その進歩に看護師もついて行かなければなりません。
看護師の大変さや苦労：病棟での精神的負担
内科病棟で働いていた時、プライベートとの切り替えが上手くできなくて精神的に負担だったのを覚えています。例えば治療中でも状態が悪くなりつつある患者を担当すると、休日でも頭をよぎって気分を引きずってしまうのです。
やっぱり命に関わるからではないでしょうか。
夜勤もそうですよね。眠いなど体力的に大変な部分も大きいですが、夜間の、看護師の人数が少ない中での勤務はやっぱり命に関わるからではないでしょうか。
看護師の大変さや苦労：訪問看護での精神的負担
訪問看護の現場でも、命に直接かかわるかどうかの度合いで、精神的な負担の度合いが変わる気がします。
どんなに明るい冗談を言ってくれる患者との関わりでも、ターミナルに近い時期であれば、精神的な疲れはすごく感じました。
ただの面会人ではない。医療者としてそこにいる。患者の病状に対して大きなことはできないかもしれないけど、それでも命を支える、生きることを支えるのが使命ですから、負担がないと言ったらウソになります。
看護師は大変で苦労がいっぱいなのに、なぜ続けられるのか
命に関わる仕事で、そんなに大変な仕事なら、どうして続けられるの？って思うかもしれませんね。
看護師の仕事はやりがいがある
大変なことを続けられるって、それなりに理由があるからだと思います。
看護師の大変な仕事が続けられる理由の一つに、やりがいが大きいからだと思います。
看護師の仕事はありがとう、を言ってもらえる
看護師の仕事でラッキーだなって思うのは、とにかくありがとう、って言われことが多いことです。
こんなにありがとう、って言ってもらえる仕事って、なかなかないんじゃないかと思います。
例えば、スーパーやコンビニのレジ。混んでるとついイライラしてしまうこともあります。そんな時のレジ打ち、大変だと思います。ましてやありがとう、ってなかなか聞かない言葉なのではないでしょうか。
看護師は、すぐにありがとうって言ってもらえる仕事だなって本当に思います。
人との結びつきを感じられる
わたしが職場の人間関係で苦労し精神的に落ち込んでいた頃です。訪問先の高齢な女性は、いつも帰りに飴玉をくれるのですが、その日は飴玉の封をハサミで切って、直接、コロンとわたしの口に入れてくれました。
その時の飴玉は甘くて、優しい味で、不意な優しさに涙目になりそうになりました。
看護師という仕事をしていなかったら、なかなか高齢な女性とそんな交流はできなかったかなと思います。
看護師の仕事の中でも色んな分野がある
看護師の仕事といっても、細部に分けてしまうと、ありとあらゆる分野があります。自分の好きな分野が見つかることで続けられるのかな、と思います。
分野というと、大げさに考えがちですが、例えば採血にはちょっと自信がある、とか、混んでいる外来をスムーズに流すにはどうしたらいいか考えるのが好き、とか、目を向けると看護師の仕事の中でも色んな役割や分野があります。
わたしだったら患者のメンタル面のフォローが好きだったり、ちょっと違う視点だと職場の雰囲気を良くするにはどう振るまえばいいか、などに力を注ぐようです。きっと、これは好きだから。その分野が好きだから、なのではないでしょうか。
看護師の仕事って、そう考えると色んな面があるので、きっと自分なりの好きな部分に関われると頑張れたり、続けなれるのかと思います。
まとめ
勤務中には、緊張する場面ばかりではなくて、ほんわかと心が休まる時間ももちろんあります。だからやっていられるのかもしれませんね。
