以前の職場でうつになった人がいます。優秀な看護師でした。
感情の波はだれでもありますね。わたしも慢性的に気持ちが上がらない日々があり、試行錯誤しそこから抜けだしたりなど、そんな経験も含め、参考になればと思いお伝えします。
看護師はうつになりやすい?
管理職だったその看護師とは直接は関わっていなかったので、見た目の変化などは分かりませんでした。
でも、あるときからパタっと出勤できなくなりました。
看護師だからうつになりやすいというより、看護師の労働環境だったり、ストレスが大きい仕事なので、そのストレスを抱えたままだとうつになりやすいののでは、と思います。
看護師がうつから自分を守る方法
うつから自分を守る方法は、うつになる前に早めに対応することだと思います。
それには わたしは今、ゆううつな気持ちだと分かることがまず大切です。
ゆううつな状態が慢性的になっていることに自分では気がつきにくい
わたしの家族でうつの状態だった人がいます。
今になってうつの状態だったんだと分かりますが、その時はわたしは子どもであったし分かりませんでした。
慢性的に人間関係につまずいていて、周囲のだれにも相談できず、ずっと苦しかったのだと思います。
でもあの時にもしわたしや親でも、親身になって寄り添っていれば、なにか違う結果になっていたのかなと思うのです。
周りの人が気がついてくれて対処できればいいですが、それもできないこともあります。
自分で自分のこころを見つめることができればいいですよね。
1.うつから自分を守る方法:ゆううつな状態でいる自分の変化に気がつく
うつになる前に、ゆううつな状態が続いているという自覚、自分でその変化に気づいておくことが大事だと思います。
わたしがゆうつな状態が続いたとき、元気な時と比べて、こんな変化を経験しています。
イヤなことがずっと頭から離れない
心から笑える時がない・減った
気がつくと目線が下になっている・視野が狭くなっている
ついため息が出てしまう
行動にうつせない
つい愚痴を言うようになった
ちょっとしたことで泣いたり笑ったりと感情コントロールが難しい
気がつくと無表情になっている
他人へ優しくできない
占いなどに頼りたくなる
イヤなことがずっと頭から離れない
ゆううつなことが頭から離れない状態が続くと、ゆううつな状態からうつになってしまう可能性があります。
頭を切り替えたくてもなかなかうまくできなくなってきます。
言われたひと言がずっと頭から離れなかったりや、気になって休日もゆっくりできないなどです。
心から笑える時がない・減った
笑うというのは心のバロメーターにもなり、大笑いすることはストレス発散にとっても役立ちます。そういえば最近大笑いをする機会がなくなった、こころから笑うことが減ったと感じる場合は注意して自分のこころの状態を見つめておいたほうがいいです。
気がつくと目線が下になっている・視野が狭くなっている
わたしの場合、目線が下になります。歩いていてもいつの間にか下を向きがちです。また元気なときは見えていたものに意識がいかなくなります。例えば丸くなってるすずめが好きだったのに、いつの間にか視界に入ってこなくなります。
ため息が出てしまう
ため息ついてるよ、と同僚から言われたことがありました。子どもの心配や夫への不満をため込んでるときです。自分が気がつかない間にため息をついているかもしれません。
行動にうつせない
なかなか行動できなくなります。行動力が下がります。うつの患者で寝たきりになってしまう人、多いですよね。やろうと思っていたのにモチベーションが上がらずできない。やりたかったのに気力がわかないという状態が続くときです。
つい愚痴を言うようになった
わたしは普段はあまり愚痴を言わないのに口を開くと愚痴や不満を言ってました。そして自己嫌悪です。こころが元気でないと他人への優しさ(気持ちいい会話)よりも自分の安定(愚痴を言ってしまう)を優先させるんだと自覚しました。
ちょっとしたことで泣いたり笑ったりと感情コントロールが難しい
わたしが10代のころです。両親のケンカが絶えず、学校でも馴染めずに苦しかったい日々がありました。その状態が慢性的に続いていたので、月に1日くらい、大笑いをする日がありました。学校の授業の先生の話で大笑い、とか、その日はまさに「箸がころんでも笑う」状態でした。
今おもうと、ため込んでいた感情を笑うことで解放させていたのだと思います。
また反対にちょっとしたことで泣いてしまう、なども経験する人が多いのではないでしょうか。
気がつくと暗くて無表情になっている
ひとりで過ごしている時に、暗くて無表情になっていることが増えると思います。あれ、わたし、今どんな顔をしているのかな?と気をつけてみてください。
他人へ優しくできない
アドバイスを優しさからの言葉だと受け止められない。余裕がある時は相手の立場になって考えられるのに自分の立場からしか物が言えなくなっている。こころに余裕がないといつもはできていた気遣いもできなくなっていきます。
占いなどに頼りたくなる
ふだんは占いなど忘れているのに、占いに頼りたくなるときがありました。
でも占いをする時って、未来を知りたいという思いと同時に、自分の悩みを第三者に聞いてもらいたい、一人では抱え込めない時だと思ったのです。
占いが好きで楽しめている範囲ならいいですが、占いに頼っている状態のときはこころが不安定なのだと思います。
2.うつから自分を守る方法:だれかに話を聞いてもらう
わたしはこれまでの人生、大きく3回、ぺしゃんこになりかけたことがあります。
ふだんは人に相談したりなどしないのですが、この時は生命の危機的な防御本能がマックスで作動するのか、
かならず誰かに連絡をとり、会って話をしていました。
ひとはひとりでは生きられないといいますが、本当にそうなのだと思うのです。
寄り添ってくれる人、共感してくれそうな人に話す
自分に余裕がないと、他人の話はじっくりは聞けません。
わたしが友人に弱音を吐いた時、その友人はプライベートが大変なときだったようで返ってきたのはちょっと突き放された返事でした。
人の話をじっくり聞くということは、こころに多少の余裕がないとできないですね。
話をじっくり聞いてくれそうな人、立場を理解してくれそうな人に話すのが大事です。もし話して余計にもやもやした場合は、たまたまそんなタイミングだったと思って、別な人に話してみましょう。
いつも寄り添ってくれる友人でもいいし、職場の悩みなら職場の先輩、または以前の職場の先輩でもいいですね。職場の悩みは看護師の立場を分かってくれる人がおすすめです。
3.うつから自分を守る方法:カウンセリング
子育ての悩みでカウンセリングを受けていました。
悩みを話すことですっきりし頭が整理されるのと、月に1回など定期的に通うことがタイムキーパーの役割になったと思います。
話すことで自分の力で改善できる点が見えてくると、次のカウンセリングまでにここをやってみよう、など行動するきっかけ作りになりました。
カウンセリングも相性があります。受けてみたけどすっきりしないと感じたら、他の人のカウンセリングを受けてみてください。
4.うつから自分を守る方法:ストレスを発散させる
好きなことを思いっきりやりましょう。
笑ったり泣いたり、絶叫したり、何かにもくもくと集中するなどです。
遊園地の絶叫マシーン、お化け屋敷とか、思いっきりの絶叫もいいですね。
5.うつから自分を守る方法:ゆううつの原因から離れる
確実なのは、ゆううつの原因から離れることです。
看護師の仕事は、失敗できないストレス、看護の勉強が大変、夜勤が多く生活リズムが崩れる、職場の人間関係がうまくいなかいなどの原因があると思います。
仕事のゆううつなら休職するなどで回復することもありますが、職場への休職は診断書の提出を求められるでしょう。休職して休みたい場合は上司に自分の状態を相談していきましょう。
うつになる前に仕事をやめてゆっくり休むのもありです。
うつ病になった看護師の復職は無理なのか?
うつを克服しての転職、復職はもうできないのかと言われれば、そうではないですね。
その場合は医師に相談しながら、少しづつの復帰がいいと思います。
同じ職場に戻る場合は必ず上司と相談して、負担の少ないポジションに替えてもらったり、働くペースも常勤ではなく短時間パートから、など無理をしないことが大事だと思います。
新しい職場を探す場合は、転職サイトに登録して自分の状況に相談にのってもらうのがいいかと思います。
まとめ
ゆううつな状態を抜け出す方法を知っていたら、うつになる前に対処ができますね。
忙しくても、自分のこころの状態を知っておく、そしていたわってあげることが大事なのではと思います。
忙しくて心のバランスを失っては、元も子もないですよね。
自分に優しい時間を持ちながら、誰かに相談したりしながら、少しでも幸せな時間を過ごせることを願っています。