看護師の仕事

身だしなみは患者との信頼関係になぜ必要?ギャル系看護師エピソード

看護師の身だしなみ、どこまでやったらいいの?
大切なことは何?

身だしなみを考える前に、お伝えしたいことがあります。

私は個人病院で働いていたことがあります。
小さ過ぎず、大きすぎずのその病院には、これまた個性的な看護師が集まっていました。

ギャル系看護師現る

途中採用で、ギャル系の看護師が加わりました。
彼女はスッピンだとカピバラ化粧するとギャル系で可愛く、金髪に近い髪色。
白いソックスもルーズソックスを履いていました。

ギャル系看護師の優しさ

具合が悪くベットから動けない高齢な患者さんが居ました。前回入院の時は歩いていたのに、今回はもう歩けません。よく面会にくる奥様も高齢でした。

その患者さんが、ギャル看護師の夜勤中に「ヨーグルトが食べたい」と言っていたそうです。

食欲もなくなり、出された病院食も手が付けられなくなっていました。

そのギャル看護師は夜勤明けに病院の売店にヨーグルトを買いに行ったそうですがヨーグルトが品切れ。彼女は着替えて近くのコンビニでヨーグルトを買って、その患者さんに届けたそうです。

起き上がってお金を渡す元気もない患者さんでしたから、彼女の意思で買って行ったようです。

間もなく彼女が結婚した時にその患者さんと奥様が大変喜ばれていて、理由はそんなことがあって、彼女のことを本当に天使のようと言っていました。本当にそうだな、と、私も覚えています。

病院の規則で髪の色とか、化粧は薄く、とかあるかもしれませんが、患者さんはあまり外見で看護師を判断していないというのが、実際これまで現場で働いてきた中での印象です。

わたしが患者だった経験では

私は入院を経験しているので患者の気持ちにもなれますが、患者にとってやっぱり看護師は天使なんです。
自分のベットに来てくれると、とっても嬉しかったし、心強い存在でした。

具合が悪いので身だしなみまで見ていない

身体がしんどい時に、看護師の外見にまで目がいかないというのが正直な感想です。

病室はどちらかというと無機質になりがちです。
治療によってや、スペース的にお花を置いたりも制限があるところもありますね。

心が和む物があまりありません。

そんな病室に看護師が来てくれるとパッと華やぐ気持ちにもなります。

そういう意味では、疲れた様子の看護師よりも、見ているだけで心が和む看護師の方が嬉しい、という感覚でした。

心が和むのは、バッチリメイクだから、とか薄化粧だから、ではなくて、
笑顔や、話しかけてもいい優しい雰囲気だと嬉しかった、ということです。

夜勤明けでスッピンに近い看護師も当然いましたが、イヤな気持ちにはなりません。
夜勤で大変だよな、って気持ちになりました。

行われることが安全かは気になる

ただし、患者の身としては、とても気になるポイントはありました。

行われている医療が安全かどうか、という点です。

点滴をする時、清潔で行われているか
これで大丈夫なのか。

患者としては、命を医師や看護師に預けている感覚です。

なので手元の手技や安全面には注意がいきます。
元気になりたいですから。

例えばその爪が長かったり、マニュキュアの爪だったとすると、
単純にマニュキュアの欠片は入らないか?とか
爪先の内側にばい菌付いてるんじゃないか、とか、そんな心配をしてしまいます。

同じ感じで、例えば顔に垂れた髪を手で触ったり、顔を振って邪魔そうにしていると、もっと手技に集中して欲しいと思うし、清潔かどうかで心配になります。

髪の色が黒だとか明るい茶色だとかよりも、手技に集中できる髪型であるか、清潔な指であるかが気になりました。
またわたしは吐き気がある時がありました。
もしそんな時に、香水の香りがしたりタバコの臭いがしたら我慢できないと思います。

わたしの入院生活の記事です。興味のある方はご覧ください。

患者の気持ち】不安を支える看護師のコミュニケーションで大切なこと看護師のわたしは26歳の時に約2か月、入院を経験しました。 診断名は頸椎腫瘍。レントゲンフィルムに写った白い塊を見た時、激しく動揺しま...

明るい髪色でも患者に愛されている看護師は結構いる

わたしが居た個人病院では、髪の色に我慢していた看護師はいなかったと思います。
なので明るい髪色の看護師もチラホラいましたが、だからといって患者に何か言われたこともありません。

でもきっと、その髪色は何だ?と言ってくる患者がいるかもしれない、と思う先輩ナースや病院が先回りして決めているのかなと思います。

色んな人がいますから、看護師の髪の色が気になる患者がいるかもしれない、いや、きっといる。

その少ないクレームの対処の為に、「看護師らしい髪色」を決めているのかもしれません。

患者は話しかけやすい看護師だと嬉しい

患者は看護師にとても気を遣います。
そんな時、優しい笑顔で対応してもらえると本当に嬉しいのです。

バッチリメイクでも対応がしっかりしていると関係ないとは思うけれども、アイラインバッチリにカラコン、まつエクとバッチリ過ぎるメイクだと、気弱になった病人からすると刺激が強すぎるかな、とは思います。
そんなメイクを身近で見たことがない世代だと、ジェネレーションギャップで話しかけにくい、と思う患者がいるかもしれませんね。

でも、受け答えをしっかりしてくれ、優しく話しかけやすい看護師だったら、メイクがどうのこうの、はあまり気になりません。

患者に対しての優しさが看護師には求められるのかなと思います。

まとめ

入職したばかりなどは髪の色など気を遣うところだと思いますが、看護師の仕事を続けていくと、大事なのは髪の色でもなく、患者に対する対応だったり、優しさだと分かってもらえるかと思います。
安全さや清潔かということも患者の身になれば答えが出てくるかと思います。
あとはその病院の先輩ナースなどに目をつけられないようにするのも働きやすさに繋がりますね。

身だしなみは、患者の立場になってみるとある程度は自然に答えが出てくると思います。

患者との信頼関係は、一番はやっぱり思いやる心。身だしなみではないと思っています。