繊細っこの子育て

勉強しない不登校小学生。しょせん無理と悟った母の話。

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小6の我が子は1年以上の完全不登校中。勉強が遅れるのを心配したわたしが、いろいろ試した結果、もう子どもに任そう、と思うに至った経験をお話したいと思います。

勉強しない不登校の子供:本人の意志がないとムリ

勉強、学校、先生が大キライと不登校になった我が子。ゲームに没頭して過ごす毎日に不安になる時もありました。そして、もし学校に戻りたいと思った時に勉強が遅れているという理由で戻れなくなるのは可哀そうだと思っていました。

それでも鉛筆を持つことも、本を読むこともハードルが高すぎる状況。このままでいいのか?と思いつつも、実際、勉強なんかできる状態ではなく、我が子に勉強やってみる?と話をふったのは不登校1年経過した頃です。

そしてまさかの「勉強やってみる」という返事。

この返事に驚きながら、でも前向きになってくれたと思って台所でひっそり涙しました。

勉強の方法を提案してみました。

  • 家庭教師をたのむ
  • 塾へ行ってみる
  • 適応教室へ行って勉強する
  • 親に教えてもらう
  • 自力でやる

わが子が選択したのは親に教えてもらう。父ではなく母のわたしから教わるということでした。

不登校我が子に無料教材で勉強にトライした際の失敗

ん-、なるほど。小学校の勉強なら何とかなるかな、と思い、とりあえず本人と相談して算数をすることにしました。

テキストはどうしようかと迷い、無料教材でやってみることにしました。ところが、今日は何分やるか、どこの問題をやるか、を事前に決めなかったため、問題をサクサク答えていく我が子に、当たり前なのですが、問題はだんだん難しくなって、とうとう解けない問題に直面。

いけない。成功体験を積ませることが大事なのに、けっきょく、最後の最後で解けない問題に苦戦する我が子。そうなると途中で解説しようとする母の言葉なんか聞ける体制ではなく「だまって!」とイライラしながら悪戦苦闘する。

それでもその問題に脅威の55分間、格闘して見せ、我が子の集中力とやり抜こうとする気力がここまで回復していることに喜ぶ心がありつつも、結局その問題で挫折。またしばらく勉強はイヤだの時期になりました。

使った無料教材eboardは、優しい関西弁の解説動画付きでおすすめです→こちら

勉強で成功体験を積ませ、勉強嫌いをなくすためには、子どもが解ける問題で、徐々にゆっくりレベルアップする必要がある。やり終えたあとの達成感も得て欲しいから、プリント1枚、など目に見えて終わるものの方がいいか。

子どものレベルに合わせた算数プリントを自作してみた失敗

ネットの無料教材で失敗したわたしは、算数プリントを作ってみることにしました。我が子がつまづいている箇所も分かっているので、難しくない問題で10問ほどのプリントです。

毎朝、1枚の算数のプリントを作りました。でも、教えるって、改めてみると、なかなか難しいのです。

教え方をユーチューブ動画で予習なんかしたりして、何だか家庭教師になった感のわたし。それでも算数プリントの勉強、日により本を読む、という読書なども入れ、勉強ギライだった我が子が2週間ほど、ほぼ毎日勉強ができるようになりました。

、、、が、しかし、そんな勉強も続くわけがありません。なにが続かないかと言うと、「わたし」がでした。あれ?これって、わたしが勉強させているのか?勉強の段取り、準備、ぜんぶわたしがやるって、いったいいつまでやるのかな?

本当に勉強が必要だと思ったら、本人がやるはずだよね・・・・

ちょっと母であるわたしに迷いが出てきました。そして我が子に聞いてみたのです。

「なんで勉強するって答えたの?」

「え、、、勉強した方がいいってママが言ってたから」

勉強はした方がいいと思っているけど、本人がやる、と決めないと意味がないのでは?親が必要だと言っていたから勉強をやるのでは、なんだか違うのではないか、と思うようになりました。だって、やらされるのがイヤで不登校になっているのに、何をいまさら親に気を遣わせる必要があるのかな。

それからわたしから勉強の話をふらないので、我が子から勉強をする素振りさえありません。笑

不登校の我が子、好きなことから勝手に学び取っていること

わが子はノートパソコンでほぼずっとゲームをやっています。いつの間にか、両手でタイピングするようになりました。

もちろんゆっくりだし、正しいタイピングではないと思います。

実はわたしは高校生のときにパソコンクラブに入りました。でも他にやりたいクラブがなくて入った、という感じでした。なのでまったくタイピングも身につかず、就職して初めてパソコンを使う時にはとっても苦労しました。

好きなことは、身についていく

本当にそう思います。

我が子の場合、親の遺伝を考えると、パソコンが好きになるのもうなずけます。

最近では、わたしが勉強の話をまったくしないので、ユーチューブなどで読めない漢字があると「何て読むの?」と聞いてきます。英語の単語も、頑張って読もうとしているようです。必要だと心のどこかで思っているからだと思います。これまでの我が子からしたら考えられないことです。

そして勉強って、実はいくつになってからでもやれるな、と思うのです。

そしてパソコンの前に10時間も座っていられるのは、やっぱりこれも特性というか、長所だと思うのです。きっとパソコンの前でコツコツすることが向いているんだろうな、と感じます。

そして、何より、こんな日々で間違ってないな、と思うのは、当の本人の我が子が、すんごく穏やかで元気に過ごせいるということです。

優しくなりました
自己肯定感がすごく低かったのにわたしに自信の顔をのぞかせます
冗談を言って笑わせてくれます
とても穏やかです
ゲーム極弱のわたしに代わってゲームの根回ししてくれます

わが子にとって、今はこの環境が間違ってないのだと思います。

勉強はしてないけど、我が子ならではの五感を使って、空間を感じて、学びをしているんだと思います。そこにはきっと大人のわたしでは分からない学びもあるんだろうと思います。

不登校の子供も増えて、多様性の声も大きくなってきて、未来はもっともっと学校へ通学していない子供たちがのびのびできる環境になればいいな・・・

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まとめ

我が子の勉強についての失敗した経験をお話しました。わたしがここまで割り切れたのは、我が子が学校へは行く気がないことがはっきりしたからかもしれません。

勉強が遅れているからなおさら行けないのではなく、学校がキライだから行かないんだね、というのが本人の意志としてハッキリしたからです。

もちろん、今後、学校へ行きたいと思うかもしれません。その時は、学校へ行くための手助けをしようと思います。でも、今の段階ではないかな、と思います。だから、学校に合わせた勉強をしなくていいんだ、とわたしの中で区切りがつけられたことが大きいです。勉強をするって、結局、本人の意志でやること、本人の課題だと思えたことが大きいかと思います。