職場で嫌いな人がいると頭から離れず、苦痛って本当にツライですよね。
どうしたらいいでしょうか。
嫌いな人との関わり:100年生きた菩薩のような患者の答え
訪問看護師として100歳の女性を訪問していた時のことです。
その女性は、とても些細なことでも、本当に心から感謝してくれる人でした。
「ああ、、、ありがたいですね。幸せです。ありがとうございます」と菩薩の笑顔で感謝してくれるのです。
本当に生きた菩薩様です。こんな優しい顔には、どうしたらなれるのか?と憧れと尊敬の人でした。
人間関係で悩みがあったわたしは、その女性に聞いたのです。
イヤな人とは関わらない
人間関係とか難しいと思うんですけど、○○さんは、嫌な人とか居なかったですか?そういう人とはどうやってつき合ってきたんですか?という質問に、、、
イヤな人は、やっぱりいましたよ。
そんな人とはできるだけ関わらないようにしていました
100年生きてきて、しかも菩薩様のような人の答えは「イヤな人とは関わらない」でした。
意外に普通の答えだった、と自分の未熟ぶりを棚に上げて、その時は少々拍子抜けしたのですが、でもそうやって生きてきて、こんなに菩薩のような優しい顔になるんだな、と納得しました。
その場からそっと離れる
100歳のその女性は、厳しいお姑さんと同居もしていたそうです。
高齢になってからも趣味サークルに参加したりなど、やはりイヤなことを言われることもあったと言います。
人が集まると、悪口を言う人もいますし、意地悪をする人もいます。
そんな時は、そっとそこから離れるんです。関わらないのが一番です。
きっと私たちの人間関係の悩みって、じつは昔からそんなに変わらないのかもしれませんね。
100年生きてきた人の答えはシンプル。でも、100年生きてきたからこその重みがあります。
職場に嫌いな人がいる場合の対処法
でも仕事は、どうしても嫌いな人とも関わらないといけいない場合ってありますよね。
そんな場合はどうしたらいいんでしょう。
嫌いになればなるほど、自分がツラくなる
嫌いな人がいると、嫌いになればなるほど、自分がツラクなるだけなんです。
そして、それが長期的になるとさらに、嫌い、嫌だという感情がより強固になってしまいます。
例えばご近所さんとのトラブル。最初は些細な問題だったと思うんです。でもそれが長期的になると、最悪なニュースになることもありますよね。
それって、結局、相手から何をされたという事実よりも、その積み重ねで、自分の中にドロドロとしたイヤな感情がたまりにたまってしまったから、だと思うんです。
そうなってしまうと、頭の中で考えることは、その人のことでいっぱいになってしまう。
せっかくの休日なのに相手のことが頭から離れない。
休日なのに明日の勤務を考えてイヤな気分で過ごしてしまう。
これって、結局、嫌いという感情が心にあることで、自分がツラくなるだけなんですよね。
でも、嫌いという感情はどうしようもありません。
嫌いという感情と向き合うのは、早いほうがいい
嫌いという感情は、長期的になってくるほどその感情に振り回されて自分へのダメージも大きくなるんです。
例えば、嫌いな相手から言われたひとことでも、
・またイヤミを言われた、と感じたり
・こんなにイヤな気持ちでいるのは、〇〇さんのせいだ、とずっと感じたり・・・
そういうイヤな気持ちで過ごす時間も長くなってくると思うのです。
なので、嫌いな人やイヤな人がいたら、早めに自覚して対処してみましょう。
では職場で嫌いな人がいる場合、具体的にはどうしたらいいのでしょうか。
嫌いな人とは関わるのを最小限にする
話しかけないといけない場合ってありますよね。
仕事以外の話を無理にする必要はありません。
でも反対に、仕事に関係することは仕事だと割り切って接しましょう。
他の人に対するのと同じです。
やってもらったことにはありがとうごいざいます。
やってもらいたいことには、お願いします。
丁寧なことばを使って、礼儀正しく接しましょう。
嫌いな人と同じ土俵に上がらない
仕事上では、仕事と割り切って接することが大切だと思います。
嫌いな相手だからこそ、社会人としてのマナーは守りたいところです。
なぜかというと、もしもわたしが憧れた100歳の菩薩のような患者さんが、実は嫌いな相手に対しては冷たい態度をとる人だったとすると、どうでしょうか。
その菩薩のような人も、その嫌いな人と同じ土俵に上がってしまった・・・。そう思いませんか?
悪口を言う相手だったとしても、悪口を言うと同じになる。
八つ当たりをしてくる相手でも、冷たく当たると同じになる。
同じ土俵に上がらないようにしましょう。
相手のことを分析してみる
その人を嫌いになる理由を考えてみましょう。
人を嫌いになるのって、自分のイヤな部分をその人の中に見ている場合があるのです。
ほかには、本当は自分もそういう性格にあこがれるのに、なんらかの理由で我慢して生きてきて、羨ましい気持ちが隠されている場合もあるのです。
自分の中のイヤな部分を見て嫌いだったAちゃん
わたしは看護学生の同級生に、どうしても好きになれないAちゃんがいました。
わたしがなぜAちゃんが好きになれなかったかというと、周りの誰にでも調子を合わせて褒めまくるからです。
ただそれだけです。
でも当時のわたしの気持ちは、誰にでもうんうんと適当に調子を合わせて落ち着きなく相手を褒めまくる姿が、いつも人目を気にしていてばかりで自分の考えがなく八方美人、イライラすると感じていました。
でも、いまなら分かります。
彼女が落ち着きなく周りの目を気にしている→わたしも周りの目を気にしていました。そしてわたしは、そんな自分がイヤでした。
彼女は、相手をほめまくり、明るいキャラクターでした→わたしは人と関わるのが苦手だった、相手を褒めて楽しそうに笑ってる彼女がうらやましかった。
そうです。彼女の中に、自分のイヤな部分を見ていたのです。しかも彼女は、その上で周りの人達と上手くコミュニケーションがとれていました。それができないわたしはきっと嫉妬していたのでしょう。
嫌いな人がいると、自分のことを振り返る機会にもなる場合があります。
嫌いという気持ちから焦点をずらす
嫌いだ~っとその気持ちにとらわれると、本当にしんどいですよね。
イヤな気持ちになってる時に、気持ちの焦点をちょっとずらしてみましょう。
わたしは以前、とても苦手な上司がいました。
言い方がキツイ・・・
なんであんな言い方するのかな・・・
焦点をずらしてみると・・・
あんなにイヤミを他人に言えるって、人に嫌われることが全然こわくない人なんだな、、、ある意味感心する・・・
そんな感じです。
嫌いの気持ちを利用する方法
嫌いな人がいなければ穏やかに過ごせるのにって思いますよね。でもその嫌いになったことで成長できるのです。
嫌いな気持ちをそのまま利用する方法です。
嫌いを反面教師にする
嫌いな人のイヤな部分を反面教師にする方法です。
例えば先輩からキツく当たられていたら、後輩には優しく接しよう。
新しいスタッフの悪口を言う人であれば、わたしは新しいスタッフを優しく受け入れよう。
などなど、そう思えるだけでも成長できますよね。
嫌いの気持ちをエネルギーに変える
くっそ~~~、なめんなよ~~~~
こんな気持ちって、すごいエネルギーになるんですよ。
元プロボクサーの内藤大助さんはいじめのトラウマ克服のためにプロボクサーになり世界一になりました。いじめを受けた悔しい気持ちが原動力になりました。
嫌いな人から受けたイヤな気持ちは、エネルギーになります。
何かを続けるエネルギー、何かを始めるエネルギーです。なに、くそって気持ちに変えられたらいいですね。
どうにもツラい時は転職もあり
どんなに頑張っても頭から離れなくてツラ過ぎる・・・
もう神経がすり減って参ってしまう・・・
そんな時は、自分のために転職を考えてもいいかもしれません。
まとめ
仕事で嫌いな人と接しなければならないのは本当にツラいですよね。
嫌いな人には深入りしないようにしながら過ごしたいところです。