ブランクあっての再就職。
どこから勉強していいか分からない、と思う人もいるかと思います。
昨年まで20数年看護師をやってきて、ブランクから復職した経験もあるkazuが不安を乗り越えるための勉強方法、ノートの作り方などお伝えします^^
復職応援1.再就職先は決まっていますか?
再就職先はすでに決まっていますか?
ブランクを受け入れてくれる職場を選びましょう
もし決まっていない人は、ブランクOK求人から探したり、職場にブランクがあることを必ず伝えましょう。
働き始めたら、身体が覚えていてなんとなく動ける場合もあって、意外にやれるじゃん^^ と思ってしまいがちです。
でも、細かな部分を忘れていたり、最新の看護方法とのギャップが必ずあります。
以前はバリバリやっていた、と思う場合も、初心に戻って、指導を受ける気持ちの方が失敗がないですね。
少しずつ感覚を戻しながら馴染めるようにしていきましょう。
職場人数が少ないところは選ばない
ブランクOK求人でも、職場人数が少ないところより、人数が多いところを選んだ方がいいです。
一緒に働く人数が少ないと、聞きたい時に聞けない場合も出てきます。
例えば日勤が2人体制など、少人数での職場もありますよね。
そういう所はスタッフを探して呼び止めないといけない場合もあるでしょう。
忙しそうだと、分からないことを聞くのもためらいますよね。
職場スタッフはできたら人数が多いところを選びましょう。
復職応援2.看護師の復職に向けての勉強ポイント
勉強はいくらやっても終わらないので、絞っていきましょう。
看護業務の基本のおさらい
就職先が扱う疾患に関連した本1冊
この2本柱に絞っていきましょう。
看護師業務の基本のおさらい
押さえておきたい看護業務の優先順位です。職場により前後するかと思います。
・バイタル測定
・与薬
・点滴
・採血
・清潔操作(清潔、不潔について)
・更衣介助
復職場によりプラス
・保清
・排泄
・食事介助
バイタルの測定方法と正常範囲はどこの職場でも必要になると思います。
与薬は、早々に関わる可能性が大きく、ミスにもつながりやすいところ。
与薬方法や注意点はしっかり振り返っておきましょう。
点滴の確認、薬液詰めやルート作り、採血は、必要物品と手技の流れをシュミレーションしときましょう。
いきなり一人っきりでやらされることはないと思いますが、シュミレーションできていると、手技を見せてもらう時にも自分の中で確認できます。
点滴作りや採血準備する時も、清潔操作を頭に入れてシュミレーションしておきましょう。
介護施設だと与薬や寝衣交換、排泄援助、食事介助なども必要になるかと思います。
復職先で取り扱う主な疾患についての本を1冊買う
復職する職場での主な疾患についての本は一冊購入しましょう。
ネットでの情報収集のみはお勧めしない
ネットでもある程度は情報収集ができますが、ネットに頼るのみをお勧めしない理由は
・情報が散乱していて集めるのに時間がかかる
・知りたい情報がすぐに出てこない
・具体的に知りたいことがはっきりしていない時は調べようがない
・深掘りされていないことが多く、深い知識は得られない
そんなわたしは在職中、ネットからも情報をたくさんもらっていました。
ピンポイントで知りたいことは検索して答えを得やすいです。
しかし勉強会や研修など深く知りたい時は、ネットだけでは情報が浅い為、本を購入していました。
復職する職場で扱う疾患について参考書を1冊購入するのをお勧めします。
まずは疾患別の観察項目や禁忌、注意点などチェックしときましょう。
ネット動画は是非使ってもらいたい
手技について調べたい時、YouTube動画はとても役立ちます。
わたしは昨年まで訪問看護をしていました。初めて扱う医材料や処置など一人でやらないといけない場面が多かったです。
物品は?
手技は?
注意点は?
他にも、こんな場合の介護方法はどうしたらいいの?
この心配を助けてくれたのはYouTube動画です。
動画内で知りたいことを検索してみてください。
例えば点滴の針などは、その職場が使用している商品種類で少し変わる場合もあるので、細かな部分は働き始めてからで大丈夫。
全体的なシュミレーションがとてもしやすくなります。
色んな動画がアップされています。ぜひ勉強に取り入れてみてください。
色んな動画を活用するといいですよ。
復職応援3.忍ばせメモ1冊・まとめ用ノート1冊を用意
大事なポイントを書き留めとく手のひらサイズのメモ帳とノートについてお伝えします。
忍ばせメモとは
・ナース服のポケットに入るサイズ
・切り取り線のないもの
これは仕事中にナース服のポケットに入る手のひらサイズのメモ帳です。
働きながらササっとメモしたい時、
何だったかな?さっと取り出して確認したい時にとても便利です。
検査の物品や、検温の時に必要な観察項目など、なかなか覚えられないことってありますよね。
わたしは、JCSの意識レベルがなかなか覚えられず、忍ばせメモを見て確認したりしていました。
ポケットに入れたり、検温時はバインダーに挟んで仕事ができます。
切り取り線のあるメモを買わないようにしましょう。
そこから破れてきてテープ留めするのが大変でした。
ポケットから出し入れするので、ボロボロになります。
意外に手に入りにくいこんな普通のノートタイプ。
まとめ用ノートとは
本やネットを使って得る知識を、自分ノートにまとめていきましょう。
読んでるだけではなかなか覚えられないですよね。
書き出すことで頭の中が整理されていきます。
また短時間に要点を振り返ることができるので、通勤途中などすき間時間での復習に便利。
ノートは後から付け足したいことも出てきます。
わたしはコピー用紙を100枚とか束で購入して、それに付け足したい事を書いて、付け足したい部分にテープで留めていってました。
可愛い色の付箋を使うとモチベーション上がるかもしれません。
大きな大学ノートなどはコンビニなどでも手に入りやすいですよね。
復職応援4.不安はいくらやっても消えない
不安はいくらやっても消えません。
そんなことを言ったら身も蓋もないですね ^^;
看護師の仕事って、やることが多すぎますよね。なにをどこからやったらいいのか。
わたしは産後に復職した時、緊張のあまりにボールペンを持つ手がブルブル震えミミズのような字になりました。
復職場に良く扱う症例や復習しといた方がいいことを聞いておくとよい
復職前に職場に、どういう症例を扱っているかなど聞いておくとスムーズです。
またよく使う看護技術なども聞いておけると安心ですね。
職場により食事介助が多い、点滴が多い、検査で12誘導をとる場合が多い、などなど。
その職場でよく使うスキルから復習していくと効果的です。
ただ、必要だからといっぺんに色んな知識を身につけることは難しいです。
自信がない部分や、実際やってみないと分からないことも多いと思うので、復職して聞きながら覚えていくスタンスでいいと思います。
わたしはブランク明けで訪問看護を始める時、訪問バックの中身やどういう症例が多いか聞かせてもらいました。
職場に迷惑をかけたくない意気込みは伝わると思います。
やばい、復職日までに準備が間に合わない時
あれもこれもで準備が間に合わない、って場合。
そう思う人がほとんどだと思います。
「教えてください」姿勢が大切ですね。
そして教えてもらったことはしっかりメモして、何回も聞かないようにすることが大事です。
患者さんの検温に行く場合は、ひとつひとつの病態を把握しているのは、なかなか難しいですよね。
とりあえず記録でチェックされている観察項目を拾い、その観察項目を落とさないで検温していきましょう。
病態を把握してから検温に行きたいところですが、あれもこれも、と最初のころはできませんよね。その患者さんはどんなポイントに注意し観察されているか、その症状は悪化していないか?の視点に注意していきましょう。
そして復習になるかたちになりますが、その疾患について病態を調べた時に、患者さんの観察項目に納得できるはずです。
不安なのは復職する看護師みんな一緒です^^
未知のものに対してはいくらやっても不安。
ここまできたら、いさぎよくドンと構えていきましょう。
やり始めたら何とかなるものです。
まとめ
案ずるより産めばやすしで、働き始めるとやるべきことがはっきりしてくると思います。
わたしの復職経験から、復職に不安のある看護師さんへお伝えしたいことの記事はこちらです。
慣れるまでは大変だと思いますが、だんだん動けるようになるので頑張ってください。
少しでも参考になったら嬉しいです。