職場の人間関係の悩み

看護師のいじめの改善方法】原因は100%、つらいあなたでない理由

看護師の職場でのいじめ。
それは無視かもしれないし、明らかな嫌がらせだったり、暴言だったり。
いじめをすることは人間として、ましてやいい年した社会人として、本当に恥ずかしい行為。

いじめでつらい看護師さんや、イヤな対応をされている看護師さんへお伝えしたいと思います。

いじめられている側が100%悪くない理由


世界規模で言ったら、民族間や宗教の違い、性別の違いなど、他にもさまざまなことでいじめという言葉では表現できないようなことがたくさん起こっていますよね。
やられている方にも問題がある、なんてことはないですよね。

同じですよね。職場だって、どこだって。

そもそも人間はだれでも一人一人違う。

いじめをする人は、なにかが気になっていじめをすると思うのですが、その気になることって個人レベルの、一人一人を尊重したら全く問題ないレベルのことばっかりだと思うんですよね。

動く早さだったり、声の大きさだったり、対処の仕方だったり、話し方だったり、そもそもそれぞれがこれまで生きてきた環境も全く違うから、お互いに理解できないことがあっても仕方がないと思うんですよね。
ましてや仕事を始めた時期も違うし、経験年数も違うし、

そんな他人との違いを受け入れられない人によりいじめをされること、それには100%、される側に原因はありません。

いじめはされる側にも原因があるというのは昔の考え

むかしは例えば学校のいじめ問題があると、いじめをされる側にも問題がある、ということを言われたりもしていました。
でも、そんなこと、あるわけないですよね。

今では、いじめをされる側にも問題があるなんて考えは間違っていると広まっています。

いじめる人はきっかけがあればどこででもいじめをする

わたしは20年以上、看護師の仕事をしてきたので、色んな看護師と接してきました。

わたしも上司に暴言に近い言葉を吐かれたことがあるし、メンタルが不安定な同期に当たられたこともあります。どちらかというと言われてしまうタイプです。また職場スタッフがキツク当たられてるのを見たこともあります。

いじめをする看護師を見てきて気が付いたことがあります。
いじめをする人は、きっかけさえあれば、どこででも同じ行為をするんですよね。
対象が違っても、やるんです。
やらない時もあるでしょう。ただ、ちょっと気になる看護師が現れるといじめをやります。

だから、いじめは、いじめられている側ではなく、いじめをしている人に原因があるんです。

いじめをする人は「いじめではない」と言い訳ができる


残念なことにいじめをする側は、いじめをしているとは気がついていない場合があります。
キツク当たっているかもしれないけど、いじめではない、と言い訳ができる状態なのです。

いじめではなく指導
いじめではなく指摘してるだけ
いじめではなく関わらない(無視)だけ

そんな自分に都合のいいような解釈でいじめをしていると思います。

いじめをしていたA看護師

長年の看護師としてのキャリアと自信のあるA看護師は、特定のターゲットを見つけると、ことごとく口を出していました。

これはA看護師が転職してきたばかりのB看護師にやっていたことです。
・ナースコールや電話が鳴るとB看護師に出るよう仕向け、「出方が悪い」と指摘する
・記録の書き方がおかしいと他の看護師もいる中で吊るし上げるように指摘する
・休憩中にB看護師が他の看護師と雑談していると「そんな言い方していると人間性が疑われますよ」とB看護師を責め始める

わたしが知っているだけでもこれだけあるので、実際にB看護師がされたことはもっとたくさんあると思います。
しかも指摘されていたことは、わたしからすると全く問題がないことがほとんどで、ましてやわざわざ皆なの前で言う必要もないことでした。
B看護師は数か月で辞めてしまいました。

このA看護師は上司に取り入るのが上手く、上司の顔色をうかがいながら吊るし上げたりの行為をするので確信犯のようでした。

このA看護師にはわたしも悩まされました。
・すべての話にマウントを取りにくる
・アラ探しをされているので、何かにつけて吊るしあげようとする
・人を小バカにしたような上がら目線で話をしようとする

仕事中は仕事だからと割り切っていましたが、仕事時間外のことで言われたことがあり、さすがにブチっときて言い返しました。
このA看護師を見ていて思ったのは、この人は、どこにいても他人とこういう関係性を築こうとするんだということです。
簡単に言うと、自分が気になる人には、いじめという形で関わる人だということです。

傍観者の中には状況を冷静に見ている人がいる

いじめらていると、職場のみんなが敵に見えてしまうかもしれませんが、実はそうではないです。
傍観者の中には、いじめられてる人に声を掛けたい、と思っている人もいます。
前に書いた、仕事を辞めてしまったB看護師。話しかけたりはしていたつもりでしたが、もっと話を聞いていれば良かったと後悔しました。

なので、自分にできることを淡々とやっていきましょう。

・仕事のミスをしないように
・どんな状況でも報告、連絡、相談のホウレンソウは守る
・患者さんとしっかり向き合う

明るいあいさつや、お礼の言葉は、頑張って言っていきましょう。

笑顔になれる人を思い浮かべる

これはわたしがやっている方法です。
すごくイヤなことがある時に、大好きな人の顔を思い浮かべるんです。

わたしは穏やかな母をとても尊敬しているのですが、イヤなことがあった時、母の顔を思い出します。
母なら、こんな時でも穏やかに笑っているかも、と思うようにしています。その笑顔を思い浮かべたら、なんだかほっこりするのです。

できるだけ、自分が楽な気持ちになる人などを見つけて、思い浮かべてみましょう。
ほっこり、笑顔が出てきたらいいですね。

いじめの改善方法


誰から見ても一目瞭然、いじめなら、ほっといても上司が止めてくれるかもしれません。
でも、看護師の職場のいじめは、指導だったり、指摘しているだけ、などの言い訳ができる範囲のものが多く、やはり動かないと変わらないと思います。

ちなみに前述のA看護師は、おそらく調子に乗り過ぎて上司も気になっていたのだと思います。
希望もないのに配置転換で移動になっていました。

ひとりで抱え込まない

悩みはひとりで抱え込まないことです。
直接の解決ではないですが、共感してもらうことは大切です。

職場に信頼できそうな人や親身になってくれる人はいませんか?

職場のだれも分かってくれない、という気持ちから、職場に分かってくれる人がいると思えるだけで、随分気持ちが楽になると思います。

上司に伝える

職場の上司に相談しましょう。
でもここで問題があります。
ちゃんとした上司なら、いじめる看護師の対応をしてくれると思いますが、

人手不足の医療現場は、ベテラン看護師に弱い傾向がある

看護師は人手不足なので、特にベテランの看護師には弱いと感じます。辞められたら困るからです。上司がスタッフにしっかりモノを言える人ならいいのですが、「あなたも悪いところがあるのでは?」と言われてしまったら大変です。

また、もしいじめをしている看護師が指導をしているプリセプターだったとしたら、指導なのでは?と言われてしまう可能性もあります。
いじめの相談を上司にする時、不利になる可能性があることを知った上で対策をしましょう。

いじめとは、いじめられてると思ったらいじめ

いじめとは、片方がいくら指導だとか、ただの指摘だといっても、言われた方に苦痛があればいじめです。
まったくいじめている意識がない看護師もいると思うので、どういう時に、どんな言い方をされた、など具体的にノート等に書いておくことをお勧めします。

そして、この時に、一方的にされたことだけを伝えるのではなく、自分でやったことや、自分の変化なども伝えましょう。

・無視されていたが、頑張ってあいさつを続けた
・ツラクて仕事に来たくなかったが、職場に迷惑をかけると思って頑張って来ている
・言われたことが気になって仕事に集中できない
・萎縮して本来なら失敗しないことで失敗した など

あなたの頑張りや、そこまで辛かったのね、と分かるように伝えましょう。

上司にはあなたがどうしたいのかも伝える

相談をする時には、少し今後のことも考えておいた方がいいでしょう。

・相手の態度が変わるのなら一緒に仕事をやれる
・同じ職場では働きたくないから自分が異動したい
・相手が変わらない、または異動しないなら退職したい

上司がどう動いてくれるかによって、今後が変わってきますよね。

もし職場の上司が動いてくれない場合は、看護部長に直接話しに行きましょう。
その時には、上司に話したが動いてもらえず悩んでいることも話しましょう。

まとめ

いじめを相談するのも勇気のいることですよね。いじめをする人は、いじめをする、そういう人なんですよ。あなたが悪いのではありません。
キレイさっぱり辞めて新しい職場を探すのもいいかもしれません。
とにかく解決していくことを願っています。