生まれて早、半世紀。
同僚や、ちょっとした友人、同期との雑談、辛かった・・・
今では脱・コミュ症なのではないかな?・・と思うのですが、コミュ障でツライ気持ちは、本当によく分かります。
そんなコミュ障だった頃と、今との自分の中身の変化など、困ってる方の参考になればと思います。
コミュ障・HSPナースでも大丈夫だったシチュエーション
わたしが大丈夫だったシチュエーションです。
患者の前
決まった議題の話し合いはできる
ナースは患者の前では女優になれる
働き始めたのはコミュ障のまさに全盛期。でも仕事中は大丈夫でした。
患者さんに話しかける言葉って、決まっていますもんね。
「お変わりないですか?」「ご気分、どうですか?」
言うセリフは決まってますから。
でも若くてピンピンしてる人は苦手でした。
こちらの苦手な気持ちを見透かされそうなのと、何か話さないといけないかな?って思ってしまうから。
あと入院患者は高齢な方が多いですよね。
そして高齢な方はコミュニケーション上手が多い!
「あなたはどこのご出身?」とか、患者が会話をリードしてくれたり、無理に話さなくてもいい雰囲気にしてくれたり。
雑談のない仕事時間中はなんとかなる
定期的にある職場の勉強会や集会は大丈夫でした。
話す議題が決まっている場面はよけいな話をしなくていいので気持ちも楽でした。
この記事を読んでる人も、その気持ちが分かる人、多いのではないでしょうか?
コミュ障・HSPナースが職場で戦々恐々していた場面
どんな時に一番困っていたかというと、ずばり!スタッフとの関わりです。
職場の外で同僚とバッタリ
和気あいあいとした職場の休憩所
戦々恐々その1:職場の外で同僚にバッタリ会う
帰りの更衣室を出たところ
帰りの更衣室を出たタイミングが職場スタッフと同時だった時は困りました。
タイミングが合わないように、わざとノロノロ着替えたのに、タイミングが合っちゃった・・・
帰る途中
帰り道で同期と会うのも困りました。
けっしてその同期がキライなわけじゃないんです。
「一緒にご飯食べて帰ろうよ~!」とか、「駅まで一緒に帰ろ~♪」とか言われるのがすごく負担でした。
断る勇気もなく、断る理由も思い浮かばず、でもうまく会話できないのが目に見えている!!
うまく話せないまま食事を終えてぐったりすることもありました。
戦々恐々その2:わきあいあいの職場の休憩所
ぎすぎすした職場もイヤだけど、わきあいあいとした職場もそれなりに大変でした。
当時の職場は先輩ナースも優しくて医師とも関係がよくわきあいあい。笑いの多い休憩所でしたが、へんなプレッシャーがありました。
この明るい雰囲気を壊してはいけない、溶け込んでいなければ・・・
例えばそんな笑いの絶えない休憩所が、私と2人きりになると雰囲気が変わっていくのがイヤだったのです。相手の笑顔が消えていったり、退屈そうに見えたりすると、わたしのせいだと思いこんでいたんです。
HSP、コミュ障で日常的におきていたこと
当時はHSPという言葉を知らず、今ならこうなっていたのがコミュ障でHSPからくるものだったと思います。
話しすぎてアゴがつかれる
家に帰るとぐったりする
沈黙がこわい
空気を読みすぎる
当時は頑張って話し過ぎるとアゴが疲れていました。
それを彼氏に話したらびっくりされたので、他の人は話し過ぎてもアゴは疲れないのだと知りました。
そして、帰宅してから疲れでぐったりもしていました。
その後、転職先でも昼休み時間が苦痛で、一人で公園でお昼を食べる時期もありました。
鈍感になれれば一番いいのかもしれないけれど、相手が話しにくそうにしたり、集団の雰囲気が変わってしまうのにも敏感に感じて、しかもわたしが上手に話せないせいだと思い、自分の首をしめていたのですね。
コミュ障でない人には、この辛さは理解できないようだ
当時の彼は、わたしのことをよく理解してる人だったけど、その彼から「人と話せないのは、人を楽しませようとする気持ちがないから」と言われたことがあります。
コミュニケーションが苦手ではない人は、残念ながらこんなふうに考えるんだと思いました。
コミュ障って、その場所に自分が存在することすら不安定で、苦しく感じるのではないかと思うのです。人を楽しませるとか、そんな気持ちとはほど遠い精神状態なのです。
コミュ障でない人には理解できないのかもしれません。
HSP、コミュ障ナースがしんどいと感じた原因
苦手だと感じていたシチュエーションです。
・明るすぎる人と接するとき
・親友でも3人以上になったとき
・私が話すと、一瞬、盛り下がるとき
・中途半端に交流のある人とバッタリ会ったとき
・気を遣って急に話をふられるとき
上手に会話ができないけど、でも孤独を感じるのはツライ。でも急に話をふられたりするのもツライ。
わたしって、自分自身の扱いが難しかったと本当に思います。
わたしが一番しんどかったのは、
他人との「おしゃべり」というコミュニケーションが必要なときなのです。
看護師の仕事中はおしゃべりする時間もそもそもないので、そんなには困らなかったです。
、、と思いましたが、仕事中も負担なことがありましたね・・
もともと自分の話をするのは苦手、口数も今よりずっと少なかった当時は、おしゃべりをするというのがとても苦手でだったので、仕事時間外の時間が大変でした。
そして相手が楽しそうでないとわたしのせいだと思っていました。
自分のせいで楽しくおしゃべりができないと思うと、なおさら会うのがツラクなっていました。
HSP、コミュ障を克服するために試みた事
そんなわたしがいまでは、人と一緒にできるからこその楽しみも経験しています!
わたしがコミュ障を治そうと、いろいろ試していたことです。
お互い様と考える
複数の場合は、自分の位置にきをつける
言葉がダメなら小道具
話のネタを準備しておく
おひとり様時間を満喫する
1対1になった時
1対1になってしまった時、あわてないようにしました。そして沈黙になってしまっても、
わたしが話してないということは、相手も話してないということ。
わたしだけがしゃべってないのではなく、相手もしゃべってない。お互い様だ、と考えました。
根本の解決ではないですけどね。
複数で集まる時は位置に気をつける
複数で集まらないといけない時、試してみたやり方です。けっこう効果ありです!
中央にポジションを確保してみる
話すことが苦手だと、座る席なども隅っこ、歩いて移動する時も最後尾になってませんか?
でも思い切って真ん中や中央に場所をとってみてください。
端っこの席だと、話してる内容が聞えなかったり、置いてきぼりになってるようで孤独な気持ちになりました。でも自分の位置を真ん中やおしゃべりの人の隣にいることで、話の内容が分かり、孤独感はぐっと減りました。
孤独感が減ると、明るい気持ちでそこに居られるので、言葉も出しやすかったです。
小道具を持って行く
集まりの時に食べ物など小道具を持って行くのもおすすめです!
ちょっとつまむお菓子とか差し入れです。
コンビニのチョコやスナックで充分です。
タイミングをみて、「あ、お菓子持ってきたんだ~」って配る。
その場の雰囲気が和みます。
また旅行のお土産を持って行くのもお勧めです。
ちょっと笑っちゃうお土産だと、「え~~、〇〇ってこんなセンスなんだ」って笑ってもらえたり。
今日は話すぞ、という強い気持ちで行く
大勢の中で話すのは難しいかもしれませんが、例えば3人とか人数が多くない時は自分から話し出すチャンスがあります。
前もって、この話題とこの話題と、話のネタを考えておくといいですよ。
動画だったりTVだったりちょっと面白かった話がおすすめです。みんなが面白いと感じるかは気にせず、自分が面白かったと思えたネタでいいのです。
そして、会話のタイミングがわからない時もオッケー!
「そういえば話かわるけど」って話しちゃえばいいんです。
おひとり様時間を満喫する
無理に溶け込むのに疲れたなら、職場の休憩所などお気に入りの本を持ち込むのもいいですね。
休憩時間を自分のやりたいことに時間を使う人って思ってもらえれば楽です。
職場に年の離れたナースがいました。彼女は休憩室でよく新聞を読んでいました。
今思うと、キャピキャピとした年下ナースの集団になじめなかったのかもしれません。でもそのナースは慕われていました。
読書をしているから、などで嫌う人はいません。
昼の休憩時間に寝ていたこともありました。その時は夜間学校に通いながら働いている同僚がいて、いつの間にか彼女も一緒に寝るようになりました。彼女には、わたしと一緒の勤務だと昼寝ができるから助かると感謝されました。
でも昼寝は、職場によりヒンシュクを買うかもしれないので、読書などがちょうどいいかと思います。
HSP、コミュ障のあなたに送りたい言葉
以前は苦しい毎日でした。
でもこう思ったんです。話せなくっても、別に命をとられる訳でもない、と。
人として正しくさえ生きていれば、そんなあなたをフォローしてくれる人が現れたり、ちゃんと見ててくれる人が現れるものです。
そうして自然に、自分の居場所ができてきて、自分のペースで生きられるようになりますよ。
その後の職場でも苦労して自分なりに学んだことがあります。
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