訪問看護

訪問看護のオンコールってぶっちゃけ、どうなの?

訪問看護、すごく楽しい仕事です。おすすめです。
でも、ただ一点、オンコールはきつい・・・そう思っています。

訪問看護のオンコールはどうきついの?

わたしはオンオールはやっていませんでしたが、オンコールをやっていた看護師達を見ていて尊敬の気持ちと、わたしには無理だな、そう思っていました。わたしがそう感じていた理由は・・

オンコールは夜勤扱いではない

訪問看護って、昼間の仕事。
夜勤に疲れた看護師が、規則的な勤務時間で体力的に楽ということで訪問看護を検討する場合があると思うのですが・・・

オンコールは夜勤扱いではない = 勤務時間ではない

朝から勤務して、夜、家でくつろぐ時間がオンコールの待機時間になるのです。

病院なら夜勤という勤務時間になりますよね。当然、夜勤が明けたら自由な時間です。
でも訪問看護のオンコールは、電話待機している時間ではあるけれど勤務時間にはなりません。

昼間フルに仕事をした後に夜はオンコール当番

わたしは訪問でずっとやっていこう!と思った時がありました。その時はオンコールもやれるかも、と前向きに考えていました。
 
でも、夜中に訪問して、翌朝も勤務に出ているスタッフ・・・

私には無理だと思いました。そして翌日は朝から勤務です。

職場によって、夜中に訪問した場合は半日代休などが取れるところもあるようです。

いつ鳴るか予測できない電話

わたしの職場に、

オンコール当番だったけど

携帯持って美容院に行った♪
鳴らなかったー♪

なんてスタッフがいました。
彼女のような性格ならそんなに苦ではないかもしれません。

あと、オンコールも慣れだそうです。・・・が、これも性格によるかなと思います。

いつ鳴るか分からない電話を持っているって、ストレスですよね。
例え電話が鳴らなかったとしても、その時間は気が休まらない人も多いでしょうし、個人的にはずっと落ち着かない自分が想像できて、これも大きな負担です。

病棟の夜勤などなら、完全に仕事モードになると思いますが、訪問のオンコールの時間まで仕事モードでは負担が大きすぎてやっていけないと思います。

 

 

え、、、オンコールって
勤務時間にもならないし、大変なことばっかり・・・
そんなんじゃ、やりたい人いないよね・・・
うん、そうだよね
じゃ、オンコールのメリットってなんだろうね

オンコールのメリット

訪問看護で一番気になるオンコール。
メリットを考えてみます。

オンコール手当がある

オンコール手当があります。
手当も色々あって、一日2000~3000円の手当がつくのが相場のようです。
それプラス、実際にお家への訪問が必要な場合、出動手当がつく場合もあるようです。

当番制なので毎晩ではない

オンコールは看護師に順番に回ってきます。なので毎晩ではありません。

看護師人数により当番回数はバラバラ

オンコールできる看護師が4人いたとしたらだいたい月に一週間くらいのオンコールが回ってきます。

看護師人数が少ない場合のメリット
看護師人数が少ないと、回ってくるオンコール回数が多くなります。しかし少ない看護師で成り立っている所は、その分利用者さんの人数が少ないので、利用者さんの把握がしやすく、対応しやすいというメリットがあります。

看護師人数が多い場合のメリット
看護師が多い職場では、利用者さんの人数が200、300人と多くなるので、状況の把握や対応が難しくなる可能性があります。しかし、2、3か月に1週間程度のオンコール回数で良かったりと当番回数が少なくなるのは大きなメリットです。

事業所で工夫しているところがある

夜間に出動したら翌日の午前中は代休にするなど、工夫してある職場もあるようです。
わたしの職場でも、オンコールで大変だったスタッフを早めに帰したりなどしていました。

オンコールを2人体制でやっているところもあるようです。
判断に困った時など相談がしやすかったり、万が一電話が鳴っているのに気が付かない状況でも安心ですね。

利用者さんの安心につながる

訪問看護ステーションを新規で立ち上げた時はオンコールなしだったのに、いつの間にかオンコール体制になっていた、という職場、ちょこちょこ見かけます。利用者さんにとったら、夜間や休日のオンコール体制があるかないかで、在宅での安心感がずいぶん違いますよね。
もしわたしが利用者の立場だったら、やっぱりオンコール体制をとってる方が安心です。

オンコールの電話の中身

オンコールの内容は、どんな利用者さんを受け入れているかで変わってくると思います。

オンコール頻度も月に1回電話が鳴るか鳴らないかの所もあれば、毎月出動しているような職場もあるようです。
 

 
職場のオンコール内容はそれぞれですが、次のようなケースがありました。

転倒して受傷

一人暮らしの高齢男性。
室内でよろけて転倒。頭をぶつけてしまい助けてのコール。

尿道カテーテルが閉塞して腹痛出現

尿道カテーテルを交換して間もない利用者さん。尿の混濁と浮遊物が多い。
下腹部痛があり尿が出ていないとのコール。
訪問して尿道カテーテルを入れ替える。

ストーマが漏れた

大腸にストーマがある利用者さん。
一人暮らしで高齢な方。ストーマのパウチが浮いてしまい便が漏れて困っているとのコール。
訪問して装具の交換をする。
 

 
他にも
・ターミナルで状態が変わってきたと家族からの不安の電話
・薬がないんだけど、と高齢で一人暮らしの方からの電話
・座り込んで動けなくなったと家族からの電話
・調子が悪くて不安との電話
などなど、オンコール電話の内容はさまざまです。
 

昼間の対応でオンコールが減らせる

わたしの受持ちだった人の、その家族の不安が強いケースがありました。
主にわたしが訪問していたので、わたしの説明や、状態予測の説明、不安の解決が不十分だと、週末や夜間のコールに繋がるのでとても神経を使いました。もちろん、ご家族も不安があったらその都度聞いたり、コールして欲しいのですが、事前に解決できることは、やはり事前に説明しておくことが、その家族やオンコール当番の看護師の負担軽減になりますよね。

なので、訪問するたびに予測できる不安についての説明をすることに重点を置きました。
 
 

訪問看護の仕事内容についての記事です。興味のある方はお読みください。

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まとめ

訪問看護のオンコールについてお話してみました。
オンコール内容はその事業所により、傾向も変わってくるようなので大変さも違ってくるようです。
でもなるだけオンコールを利用しないで済むことが、利用者さんが安心して過ごせているということ、看護師も休めることに繋がるのだと思います。

訪問看護は、訪問でしか味わえない、楽しいこともたくさんあります。
興味のある方は一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。