私は約3年くらい、派遣会社からの派遣でのみで生計を立てていた頃があります。
好きなことをやりながらだったので、派遣での仕事がちょうど合っていたのです。
派遣で働くこと。やったことがないと、いったいどんなことをするのか不安で、一歩を踏め出せない人もいるかもしれませんね。
振り返っても楽しい日々でしたが、中には冷や汗ものの体験もあります。
派遣で検診の仕事に励んだ日々
会場にたどり着くかが心配
自分でも呆れるくらいの方向音痴。
今ではスマホで現在地が分かるけど、以前は地図を片手にウロウロ。
現地までどの駅を利用しどこの改札口を出てなど、細かい情報は派遣会社が前もって教えてくれるから安心。
でもまさか、こんなことが。
指定されたバスに乗ろうとしたらその時間のバスがない。
慌てて派遣会社に電話すると、担当の方のミスで間違った時刻だったよう。
全く知らない土地に行ってたので、右も左も分からない状況で、
そして、時間は完全に遅刻・・・
派遣の担当の方から指示してもらって、何とか現場まで辿り着きました。
現場の方には派遣会社の方から連絡と謝罪がいっていて大丈夫でしたけど、慌てた慌てた。
困ったら、派遣会社へ連絡とるべし!です。
検診での採血業務は
健康診断のある4、5月と9、10月は検診の募集が多いです。
採血ができるとこの時期は検診だけで回せます。
検診での採血
・病院の患者さんより血管が丈夫で太い
・ひたすら採血に集中できる
・派遣の同じ採血同士で仲良くなる
・現場の雰囲気が明るい
・採血担当が複数いると失敗した時に代わってもらえる
採血に慣れていない場合、採血担当者が複数いる現場に行くことが多く、採血を失敗した時に助けて貰えます。
そんな感じで検診の派遣をこなしていたので、自然に採血スキルは上がりました。
採血は色んなことを試しました。
その頃になると、いかに早くやりやすく採血できるかを考えていたので、
元々、右手で刺す → 左手に持ち替えて固定 → 右手に戻し抜針 だったのが
右手で刺す → 左手に持ち替えて固定 → 左手で抜針 とか
右手で刺す → そのまま右手で固定 → 右手で抜針 とか
左手で刺す → そのまま左手で固定 → 右手で抜針 とか
なんやかんや、やりやすい方法を試しながらやってました。
採血は特別上手ではなかったけど、そんな感じでこなしていたら、最終的には
午前中だけで100人程の採血を黙々とこなせるようになって、
採血モンスター化していました。( ← 大げさ)
でも不思議なことに、
血管がすごく太くて採血しやすい人が多い会社と、
血管が細くって、なんか雰囲気もピリピリでいている会社と、
会社って、血管の太さにまで影響を与えるのか?!って本当に思うくらい、会社で血管の太さが違ったなーって思います。
看護師は私だけ。血管が細すぎて採血できず困った事態
検診の現場には、普通、看護師は数人はいます。
その日、検診会社の車に乗って移動中。
何と、その検診には看護師は私一人しか行かないことが判明。
他はレントゲン技師さんと、一般の人のみ。
おお・・・と思いましたよ。
おお・・・・・・
でも、もう車、乗っちゃってるし、何もないことを祈るだけ。
そしたら、いました。
血管細い人・・・
頑張りました。でも頑張っても上手くいかないことはある。
もう4回は刺しました。いや?もっと??6回???もう本当に申し訳ない。本当にごめんなさいです。
ま・ず・い・・・
あー、困ったー・・・・と思いましたが、
あ、医師がいるではないか!
検診の最後に医師の診察があり、見えないが、どこかで医師が診察をしてるはず。
そして勇気を振り絞り医師に採血をお願いしました!
検診に来る医師もバイトで来てるので、本来はどこで働いてるかは不明ですが、
「ここに血管あるよ」と、ちょいと小言を言われながらも鮮やかに一発で採ってくれました。
あー、良かった、上手な医師で。
そんな心臓バクバクな経験もいい思い出です。
そうです。検診って医師がいるのですよ。
派遣での検診のメリット・デメリット
メリット
・朝は早いが終わりが早め
・残業はない
・予定の時間より早く終わっても日給でくれる
・日給高め
・採血や血圧、聴力等、色々ある(採血可だと歓迎される)
デメリット
・朝が早いので朝が弱いとキツイ
・会場まで辿り着くまで心配
・患者とのふれあいを求める人には物足りない
派遣で入浴介助を体験
入浴介助も一時期、よくやってました。
運転手、ヘルパー、看護師で3人で一日7~9件かな。
少ない事業所は4件ってところもありましたね。
私は訪問入浴は6月が限界だったかな。汗ダラダラで。
これまで病院とか施設へ出向いた事はあったけど、訪問入浴って自宅に伺うから、色んな住んでる環境を垣間見れて色んな気持ちになったのを覚えています。
派遣での訪問入浴で心和むひと時
訪問入浴が初めての時は、ちゃんと会社の看護師が付いて優しく教えて貰えて。
こまかに、ここから洗って、とか順番があるのね。
一緒のヘルパーさんも皆な明るくて親切だったな。
男性も多い業種だから、バランスがいいのかなって思う。
処置も消毒くらいで、医療処置があまりない人を行かせて貰えてたと思います。
小柄な、かわいらしいおばあちゃんが、「恥ずかしいー」って言いながら恥ずかしそうに脱ぐので、男性陣に見えないようにバスタオルで遮ってみたりとか、そんなこともあったり。
「あーーーー気持ちいい~~~~~~」
本当に嬉しそうに入ってくれるので、とても幸せな気持ちになる時間でした。
まあ、私も汗だくだったので心の中では「あー、私も入りたーい」と思っていましたが。笑
あとは何畳くらいなのかな、古い造りの一部屋にベットがいくつか入っていて、複数の人が生活しているような空間でした。そこに高齢なご夫婦も住んでて。
ご主人の方は癌の末期で、お風呂に入れるような状態ではなく、入浴できなかったのだけど、そんな環境がそんなに遠くない所にあるって知ったのも衝撃でした。
訪問入浴のメリット・デメリット
メリット
・スタッフが元気なので気持ちがいい
・スタッフの方がみんな親切だった
・スタッフの乗りにつられて勢いでできる
・利用者さんが入浴を楽しみにしてくれている
・チームで移動するので時間が掛かると助けて貰えたり助けたりができる
デメリット
・動くのと湿気で冬以外は暑い
・疲れると車酔いした
・お昼御飯も車の中が多かった(またはファミレス)
・体力勝負
外来での経験
今は派遣法とかで外来や病棟なんかは単発派遣はダメになっていますが、派遣法が制定される以前に病棟や外来にも派遣で行ってました。今はそのまま社員として働く可能性がある場合に派遣として、いわばお試しで働けるみたいですね。
私はもともと病棟を経験していたので、外来にはとても苦労しました。
シリンジが飛ぶ?外来業務での苦労
外来といえば医師の診療介助も大事な仕事ですよね。
病棟と違い、医師の口頭指示で動くことも多くて、どちらも私には合わないと思いました。
医師が1人なら、その医師に合う介助でいいけれど、ちょっと大きな外来だと数人の医師の介助に付かねばならず、いやー、好みを覚えるのが大変。本当、疲れる。
例えば膝に打つ注射針の太さ。
A医師は「針が太いと患者さんが痛いから23Gで」と言っていたので、B医師にも同じように23Gをセットして渡したら
「手が痛くてやってらんないんだよー!」と
・・・ちなみにB医師は院長でした・・・
アルツという注射液・・・とろっとしてる液体だったから針が細かったのですね・・・
そんな恐怖の医師の介助も何とかやれたのは、周りの看護師が親切だったから。
派遣で働いている時に意地悪されたことは1度もない。
人手が足りなくて派遣に頼るくらいだから、「良く来てくれた」って気持ちで接してもらってた気がします。
人生初のガラスの注射筒での静脈注射
ガラスの注射筒なんて、学生の時にチラッと見たかな?程度で、
派遣で行った病院の外来が、まさかのガラスの注射器を使ってて、初めてやりました。
しかも翼状針は付けずに直針なんです・・・
ガラス!!???え?直針ですが??
と、心の動揺を声に出す余裕もないまま・・・
ガラス注射筒って、内筒がツルツル滑って、針側を斜めに下向きに傾けると薬液出てしまうんです。
内筒を小指で滑らないように固定しながら刺す・・・難しい・・・
うーーん。ディスポってありがたいのね。
でもこんな経験をしたのも、派遣のお仕事のお陰ですね。
まとめ
こんなふうに愉快な経験を派遣の仕事でたくさんさせていただきました。
今となっては、本当によい思い出です。
この経験が、その後の就職を考える時にとても役立ってると思います。
派遣に興味あるけど、なかなか一歩が踏み出せない方の参考になったり、面白ネタになったら嬉しいです。